カルチャー

社交ダンスで広がる仲間の輪 東公民館で手軽に楽しく ルンバ専科

「日本社会の縮図のように社交ダンスの世界も高齢化が進んでいますが、みんなで和気あいあいと楽しんでいます」。前橋市の東公民館で活動するサークル「ルンバ専科」代表の田村幸雄さん(71)は、にこやかに語ります。

練習は土曜日を基本に月3回。東地区内外から70歳前後の22人が参加しています。10月6日の練習を取材しました。

続々とメンバーが集合

午後1時半の練習開始に合わせて、続々とメンバーが集まってきます。

男性は襟の付いたシャツ、女性は華やかな衣装を着ている人も。ダンスシューズに履き替え、ラジオ体操から練習は始まりました。

体をほぐしたところで早速ダンスの練習に。昭和歌謡のようなムーディーな曲が流れだしました。

踊るのは会の名前にあるようにルンバ。ジャイブやウィンナ・ワルツなど、さまざまなダンスの種類がある中で、「遅くも早くもないルンバのテンポは比較的踊りやすい」と田村さんは説明します。

1曲はおよそ3分。1曲ごとにペアを変えながら、4曲踊ると休憩というサイクルを繰り返していきます。

優雅な動きですが、かなりの運動量です。会場が暑くなり、途中からクーラーの温度を下げました。

代表を務める田村さん。ルンバ専科以外に東公民館で活動する社交ダンスサークル「コスモス」などでも指導しています。

社交ダンスのおかげで元気

メンバーの中に、ひときわ華やかな衣装を着ている女性がいました。

社交ダンス歴20年の金井ハツ子さん(76)。ご主人とかつて営んでいた中華料理店で、食事をしていた、社交ダンス経験のある友人がテレビから流れてきたマンボの曲に合わせて、突然、踊ってくれたのを見て、自分も踊りたいと思ったそうです。

以来15年間、プロ講師から個人レッスンを受けてきましたが、お金もほとんどかからず気軽に楽しめる公民館サークルに入りました。

「わたしの同世代は腰が曲がってしまう人も多いですが、社交ダンスのおかげで、背筋が伸びています。元気でいられるのが一番です」と笑顔で話します。

練習前、どうして社交ダンスを始めたのですかと尋ねると「認知症予防」という人がいました。練習を見ていると、その意味が分かるような気がしました。社交ダンスは複雑なステップ、上体の動きがあり、覚えることが多そう。運動能力はもちろん、頭を使う知的なスポーツのように感じました。

そして、曲の合間には「こうした方がいいよ」と改善点を話している姿がたくさん見られました。田村さんは「さまざまなスポーツはありますが、社交ダンスがいいのは、自然な形でコミュニケーションが取れるところ」と魅力を教えてくれました。

みなさん、生き生きと踊っているのが印象的でした。興味のある人はどうでしょうか。問い合わせは田村さん(☎080-4348-6518)へ。

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