ルポ・おもちゃの病院@前橋上新田町郵便局  

故障したおもちゃを原則無料で修理する「おもちゃの病院」。リタイヤした人などが技術を生かし「ドクター」となり、全国で活躍しています。群馬県内は18カ所で取り組まれ、東地区では前橋上新田郵便局を会場に毎月第3水曜日に開かれています。「大切なおもちゃを直してほしい」という切実な願い、報いようとするドクターの奮闘、修理後の子どもたちの笑顔…。10月17日の会場を訪ねると、ちょっとしたドラマがありました。

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「えっ、直ったのですか」。両手を口で抑える女性。札幌市在住で、埼玉県本庄市の実家に帰省中、上新田郵便局にやってきました。

先月修理に出していたのは、おもちゃの英語教材。絵本にミニーちゃんのペンをかざすと、ペンから英語の音声が流れる高機能製品です。インターネットで、同じような製品の故障が、このおもちゃの病院で直ったという情報を知り、足を運んできました。

ドクターの磯佳実さん(68)=東地区=は、かつて大手電機メーカーに勤務したエンジニア。専門知識を生かし、コネクターの接触不良が原因であることを突き止めて修理しました。「良かった」。磯さんは、満足そうな笑顔を浮かべながら女性におもちゃを手渡しました。

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「今日は多いね」。17日午後2時ごろまでに持ち込まれたおもちゃは8台。その中に、太田市の男子児童(小1)と母親が依頼したラジコンカーがありました。2年前のクリスマスに買った思い出の品。後進するが、前進できないという“症状”でした。修理をするところを見たいとう男の子を前に、磯さんはもう一人のドクターと共に取り掛かりました。

ラジコンカーの故障は送信機と本体どちらかに原因があるのか見極める必要があります。まず送信機、それから本体をチェック。送信機内部のスイッチの接触不良と、モーターの固着を直すと、ラジコンは前進できるようになりました。男の子は「カモン、ベイビー、アメリカ」と流行歌の一節を歌いながら飛び跳ねて喜んでいました。

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修理して直ったラジコン

日本おもちゃ病院協会のホームページによると、全国にドクターは1407人(2017年3月現在)。修理は公民館や児童館などで行われることが多く、郵便局は珍しい。上新田郵便局では2004年6月からおもちゃの病院を定期開催しています。

その場で修理できないこともあります。その時は「入院」に。ドクターが自宅に持ち帰り、修理します。部品交換が必要な場合、実費を払ってもらうことはありますが、原則無料。それぞれのドクターに得意分野があり、連携を取りながら、最善策を探ります。

「どうすれば直るかずっと考え、本当に夜うなされるんですよ。解決策を閃いて夜中に試すと、ダメだったとがっかりすることもあります」と磯さん。それでも「子どもの笑顔を見られた時が一番うれしい」と話していました。

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上新田郵便局  群馬県前橋市上新田町238

おもちゃの病院  毎月第三水曜13~16時

 

 

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