「地域包括支援センター」って何するの?㊦ 東地区 小菅宏美さんに聞きました。

介護に関する地域の窓口となる「地域包括支援センター」。個別の相談だけでなく、「買い物に困っているんだよ」「バス停が遠い」といった地域住民の困り事も寄せられます。前橋市地域包括支援センター東(川曲町)の小菅宏美さんインタビュー後編は「地域づくり」がテーマになりました。

お年寄りや家族からの相談への対応だけでなく、地域から相談にも乗るというのはどういうことなのですか。

地域包括支援センターの仕事は、お困りごとを解決するための個別相談をメインとしていますが、地域づくりにも力を入れています。地域の課題はどこにあるのか吸い上げ、地域の役員さんたちと地域ケア会議を開き、制度に反映したりしています。

例えば、ごみステーションまで遠くて困るという人がいます。前橋市は「こんにちは収集」といって、要介護認定を受けている人にはごみ収集してくれる制度がありますが、認定は受けていないけれど、「ちょっと腰が悪い」「膝が悪い」「長い距離を歩けない」という独居高齢者を地域で支えてあげる仕組みができないか相談に乗ったりします。

今は「買い物支援をしていきたいが、どうやっていいいいか分からない」と相談され、一緒に仕組みづくりを考えています。

小さなことですが、家の中の高いものを取るとか、冬物の服を出すのも困っているという声を聞きます。家の中のことなので、ご近所同士は遠慮がある。そうしたことを解決できる、ちょっとした仕組みができるといいと思います。

地域が抱える問題の解決には、どのようにして取り組んでいくのでしょうか。

市と社会福祉協議会にも地区担当者がいるので、私たちと三位一体でいろんなところに出向いています。密な連携なんですね。これだけ密に動いているということは他の市町村では聞かない。特に東地区はその連携がうまくいっています。

地域のお年寄りが集まるサロンにおじゃまして顔をつなぎ、顔の見える関係をつくっておくと、「うちの町はこういうことで困っている」と、すぐにキャッチできます。そうしたら会議を開き、民生委員さんとお茶を飲みながら話し、「じゃあ、次は自治会長さん交えて会議しよう」という風になります。うまくつながれて、お困りごとをキャッチしやすいように日頃から顔の見える関係づくりをしています。

これから包括支援センターをどんな風に運営していきたいか抱負をお聞かせください。

一番は地域に根ざした活動ができればいいと考えています。本当に顔の見える関係というのをつくり、何かあれば相談してみようと、皆さんに思っていただけるような包括支援センターにしていきたい。なるべく地域の中に出向き、「私たちがいるんだよ」ということを知っていただいて、これからも「東地区に住んでいきたいな」と思っていただけるような活動をしていきたいです。

介護を受けなくてもいいように介護予防が大切です。今の40、50代の若い人たちも、自分たちが年をとったときのことを考え、今から住みやすいまちを準備していった方がいいと思うんです。自分のこととして、これから行く道なので。40、50代の人たちに地域づくりの活動に関心を持ってもらうことは課題と感じています。

こういう動きがあるんだと知れば、関わりたいと思う人ができてくるかもしれませんね。

関心がない訳ではないだけど、どうしていいか分からない人もたぶん多いと思うんですよね。たとえば、通勤時、お年寄りがごみ袋を家の前に置いておけば、ごみを集積所まで持って行ってくれるだけでもいい。私たちにできることってあるんですよ。

あえて仕組みにしなくても隣の家のばあちゃんがこの間、ひざが痛いと言っていたから、持っていってやるよというのがこれまでの関係だったのでしょうけど、今はむずかしい。家の前にごみ袋が出ていたら、持っていくというルールができると、関心のある方は持っていきやすくなると思います。


前橋市地域包括支援センター東 前橋市川曲町536(あじさい園内) ☎027-280-5590

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