お年寄りの居場所に 公民館を週5解放してみたら… 稲荷新田町自治会

お年寄りの居場所をつくり、健康寿命を延ばそうと、前橋市の稲荷新田町自治会は昨年6月から、試験的に地元公民館を平日毎日午前、解放しています。ストレッチと筋トレを組み合わせた市考案の「ピンシャン!元気体操」を週5行い、おしゃべりをする。頻繁に顔を合わせることで、参加者同士の見守りにもつながっています。市内でも先進事例として、注目される自治会活動を取材しました。

ピンシャン元気体操をする参加者

運営の負担楽に

自治会では2016年6月から、毎週水曜の週1ペースでピンシャン!元気体操をスタート。回数を開いてほしいとの要望を受け、昨年6月4日から平日毎日公民館を開き、実施することにしました。

運営は、ピンシャン元気体操の普及指導に当たる介護予防サポーター。本年度新たに7人の住民が資格を取得し、計19人になりました。公民館の開け閉めはサポーターが行っています。

活動を持続させるには、担い手側の負担を少なくさせることが大事だとして、4月からは公民館の開け閉めについては、サポーターの担当日を決め、1人が月1回程度行えばいいようにします。

午前9時50分に開場し、10時ごろから約40分間、ピンシャン元気体操を行い、11時半までがおしゃべりタイムになります。

参加人数は、最も多い水曜日が40人前後、それ以外の日はおよそ15~25人。土日以外の祭日も「開いてほしい」という要望を受け、実施するようになりました。

自然な見守り

こうした活動が自然と見守りになっていきます。例えば、いつも来ている人が来ていないと、「どうしたんだろう?」と、知っている人が電話をかけます。休んだ人は次に休むときには、事前に「今日は休む」と伝えるようになるといいます。週5回という高頻度で行うことで、自然発生的な見守りが地域の中で仕組みとして形作られていきます。

健康効果を実感

参加者の多くは、ピンシャン元気体操のファンになった人たち。体操をした後、体幹トレーニングをしている女性がいたので声を掛けてみました。

体幹トレーニングをする平さん

84歳の平律子さん。自治会でピンシャン元気体操を始めた当初から通っています。「以前は神棚にお供え物をするのに背伸びしていましたが、腕が上がるようになり、背伸びしなくてもよくなりました」。自宅ではなかなか体操はできないけれど、ここにくると続けられるといいます。体幹トレーニングを終えると、日が当たる窓際に腰を降ろして、おしゃべりを楽しんでいました。

稲荷新田町自治会の取り組みは市内でも評価されています。前橋市社会福祉協議会が2月に開いた「第3回見守りフォーラム」で先進3地域の一つとして活動を紹介しました。

稲荷新田町では75歳以上は現在170人超おり、このうち約2割がピンシャン元気体操に参加しています。今後、参加率をさらに高めたい意向です。

取材後記

前回の取材に引き続き、ピンシャン元気体操をしてみました。前は撮影の合間という感じでしたが、今回はほぼ最初から最後まで体験しました。場所をとらず、椅子に座ってできる動作も多く、お年寄り向けによく練られています。ただ、正しい動作を意識してやるとかなりきつい。みなさん、継続しているからでしょうが、しっかりやっていて、すごい。40~50代がやってもいいかもしれません。

話を聞いた平さんもおっしゃっていましたが、これを自宅で1人で継続するのは難しいだろうと思いました。みんなでやるからこそ、続けられる。健康面でも地域の果たす役割は大きいと感じました。

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