あずまある開始1年 地域を知らないと「もったいない」

前橋東地区の情報を発信するサイト「あずまある」を始め、6月で1年がたちました。ネット用に記事を書くというのが初めての経験であり、手探りでやってきましたが、地域の皆さまのおかげで、なんとか1年続けることができました。そして、閲覧していただいた読者の皆さま、ありがとうございます。こうした地域情報サイトは「継続」が何より大切と考えているので、これからもできる限り続けていきたいと思っています。

「小さなニュースを大切に」をモットーに、マスメディアには載らない地域情報を紹介する「回覧板」のようなサイトを目指して昨年6月25日に1本目の記事を掲載し、これまでに300本の記事を公開することができました(この記事が301本目になります)。

地域を知らないと生じるロス

何よりうれしかったことは、多くの人と知り合えたこと。前橋市の一地域、狭いエリアを対象にしていますが、「こんなにも面白い人がいるんだ」と新鮮な出会いがたくさんありました。また、これまで素通りしてしまっていた地域のお店にも積極的に足を運ぶようになりました。以前、特に個人店については「何となく入りづらいな」という理由から、なかなかドアを開けられず、躊躇してしまうこともありました。しかし、一歩入ってみると、味のいい料理を出す飲食店、高いサービスを提供している商店がありました。

コーヒー豆を炭火焙煎するマリドンコーヒー(上新田町)のマスター。「もっと早く知っていれば」と思った店の一つで、写真は1年目のベストショット

頭に浮かんだのは「今まで何で行かなかったのだろう。もったいなかったなあ」という思い。地域を知らないと生じてしまう「ロス」があるのではないかという感覚でした。

例えば、近所にいい店があるのに情報がないために、遠くの大型店に買い物に行くことがあります。近所の店のことを知った上で、選択的に大型店に出かけるのはいいのですが、地元店の情報がないために遠くの大型店に行っていたら、移動コストがかかり、ロスが生じます。地元の店にとっても、地域住民にうまく情報を伝えられないがために売り上げが伸び悩んでいるとしたら、もったいない。高齢化や人口減により都市部でも「買い物難民」が社会課題となるなか、歩いていける近所の店がなくなってしまうことは、地域住民にとっても損失です。

おおげさになりますが、地域情報の発信は地域の盛衰とも関わってくると感じるようになりました。元気がないと言われていた前橋の中心市街地は今、最悪期を脱して活気を取り戻し始めています。要因の一つにはSNSを通して多くの情報が発信され、リアルな人と人との交流が生まれた結果、イベントの増加や出店・起業につながったことがあります。

ただ、中心市街地は都市の顔。行政を含め多くの人が関心を寄せ、情報が発信されます。でも、周辺地域の情報はどうしても発信力が弱くなりがち。地域の人がそれぞれの持ち場で魅力を伝えていくしかありません。

このサイトを通して、地域の人たちが知り合うきっかけになれたらうれしいです。「夏祭りが〇日にある」「今度、駅前にこんな店がオープンするよ」といった地元の「共通話題」があれば話もしやすい。そんな小さな地元ネタを提供できるよう、2年目もサイトを運営していきますので、どうぞよろしくお願います。