「散歩」が地域活性化の第一歩?歩くことが楽しくなるまちづくり

「記事は足で書く」と言われたりしますが、記事のネタに困ったら、歩くようにしています。自動車や自転車ではなく、文字通り歩く。すると、小さな街の変化に気づけたり、もし何かあった時にも、ぱっと見に行けたりするからです。車に乗っていたら駐車場を探す手間があり、「また今度にしよう」となってしまいがち。歩いていると、ぱっと写真を撮ったり、「何か」への反応が早くなるような気がします。

何より歩く効果は知り合いにあった時、話しかけたり、話しかけられたりすることにあるのではないでしょうか。車は閉じた「個室」が移動しているようなもの。誰かと出会っても手を振るのがやっとで、会話は生まれません。でも歩いていたら挨拶して足を止め、立ち話が始まることがあります。地域に向かって自分が開かれている状態になっています。

随分前になりますが、毎日新聞記者・福岡賢正さんの「楽しい不便 大量消費社会を超える」という本を読んだことがあります。福岡さんは車通勤をやめ家庭菜園に取り組むなど自給自足的な生活して、その過程を新聞連載しました。それを一冊にまとめたのが本書です。車通勤をやめ、畑仕事をするようになると「近所の人と話すようになった」という趣旨のことを書いていたと記憶しています。

歩くことが楽しくなる仕掛けを

確かに散歩をしているだけでも挨拶する機会は増えます。立ち話であっても、地域のつながりが深まる第一歩となり、やがては地域力向上に結びつくのではないでしょうか。そのためには歩くことが楽しくなるような仕掛けも必要です。道端の掲示板を充実させ、誰かの作品を展示するコーナーを設けるなど、歩行者を意識したソフト面でのまちづくりを進めてもいいのではないでしょうか。