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「ベルマーク運動」で前橋東小PTAが県内トップレベル 18年度は4位、児童の楽器購入費に

学校のPTAなどが商品の包装に付いている「ベルマーク」を集めて教育資材を購入する運動で、前橋東小PTAが近年、県内上位の実績を残しています。2018年度は97,947点(1点=1円)を集めて県内4位。高学年の児童がマーチングで使う楽器の購入に充てており、子どもたちの教育環境の向上に寄与しています。

地域住民にも協力呼びかけ

集めた点数の多い県内PTAの18年度ランキングは1位が恵の園(渋川市、324,122点)、2位は富岡小(103,770点)、3位は中之条小(101,835点)と続きました。下記はベルマーク教育財団がホームページで公表しているランキング上位20位(参加349団体)の一覧です。

PTA名称所在地点数
恵の園 渋川市 324,122
富岡小 富岡市 103,770
中之条小 中之条町 101,835
東小 前橋市 97,947
沼田小 沼田市 95,622
あずま北小 伊勢崎市 93,418
九合小 太田市 85,424
旭小 太田市 79,676
倉賀野小 高崎市 77,008
10 荒牧小 前橋市 73,708
11 草津小 草津町 71,773
12 明治小 吉岡町 64,156
13 永明小 前橋市 61,083
14 安中小 安中市 61,079
15 六郷小 高崎市 60,744
16 原市小 安中市 55,234
17 渋川北小 渋川市 51,605
18 東部小 嬬恋村 49,544
19西小 高崎市 49,369
20 桂萱小 前橋市 45,930

推移を見ると、東小は12年度、19位(56,819点)と上位20位のランキングに入っていましたが、13年度と14年度は圏外となりました。その後、15年度6位(122,986点)に急上昇し、16年度10位(73,633点)、17年度5位(113,255点)となっており、運動の定着が見てとれます。

児童がいる家庭だけでなく、東小PTAは回覧板を通して、地域住民にも協力を呼びかけ。地域を挙げて取り組んでいることが集票点数の多さにつながっているのではないでしょうか。

このほか前橋東地区では15年度に新田小が16位(49,933点)に入りました。恵の園は県内1位をキープしています。

ちなみに2018年度全国1位の横浜市・駒岡小は934,543点を集め、教育のための100万円近い資金を得ていることになります。

2017年度集票点数ランキング

2016年度集票点数ランキング

2015年度集票点数ランキング

2014年度集票点数ランキング

2013年度集票点数ランキング

2012年度集票点数ランキング

☆ランキングはいずれも県内。

へき地教育支援でスタート

ベルマーク運動は1960年、へき地教育支援を目的に始まりました。味の素やキューピー、湖池屋といった比較的規模の大きな会社が「協賛企業」となっており、1点1円で換算される「ベルマーク」付きの商品を販売しています。

PTAがベルマークを集めるとどうして資材が購入できるのでしょうか。仕組みについて、ベルマーク教育財団ホームページでは次のような説明をしています。

「協賛会社」が商品に付けているマークを登録参加のPTAや公民館などが集め、整理・計算して財団に送ると1点が1円に換算されてベルマーク預金になります。 その預金で、自分たちの学校に必要な設備・教材が「協力会社」から購入できます。すると、その購入金額の10%が自動的にベルマーク財団に寄付され、へき地の学校や特別支援学校、災害で被災した学校への支援、アジアの子どもたちを助けるNPOへの支援など、さまざまな教育援助活動に使われます。

特徴的なのは、ベルマークを集めた学校の児童生徒のためになると同時に、被災地やへき地などの支援を必要とする子どもたちの応援にもなるということ。日本だけでなく、海外の子どもたちの援助にも使われています。

ベルマークの成り立ちや仕組みについて、財団は動画でも解説しています。

協賛企業のメリットも

ベルマーク運動は商品購入のインセンティブや社会貢献にもなるため、協賛企業のメリットも生まれます。自分の周りにも「似たような商品があって、どちらを買うか迷ったら、ベルマークの付いた商品を買う」という人もいました。

一方で、集めたベルマークを会社や点数ごとに分類し、集計する作業には手間がかかります。ベルマーク運動の問題点としてあるのがPTAの負担です。ただ、安定的に教育環境の向上に充てられる原資が得られるのはありがたいこと。子どもたちと企業双方に良い面があるからこそ60年近く続いてきた「仕組み」なのでしょう。

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