市議会

「県主導は心配」 県有施設の見直し議論 市長は「必ず成果」 ②前橋市議会・中林章氏

開会中の前橋市議会総括質問で、老朽化した県有施設への対応をめぐる議論がありました。

県の廃止方針に反対運動が起こった県民会館のほか、県は現在、他の施設においても運営形態の見直しを模索。

前橋市内に所在する施設については、県と市がプロジェクトチームをつくり、方向性を探っています。

質問したのは、最大会派「前橋令明」に所属する5期目のベテラン中林章氏。県と市の話し合いで、県主導で交渉が進められ、市の財政負担が大きくならないか懸念点を聞きました。

 

【中林氏】

まず県有施設についてお伺いします。群馬県は激しい財政状況や社会情勢の変化を踏まえ、その必要性をあらためて検討し、運営形態の見直しや廃止・縮小等、施設のあり方(の協議)を令和元年11月から開始し、翌年2月に91ある全施設から見直し対象施設10施設を決定いたしました。その後、中間報告の決議や方向性を取りまとめ、本年3月に県有施設の取り扱い最終答申が発表されております。10施設のなか、本市に施設は、改修費に30億かかるといわれている県民会館、20億のぐんまフラワーパーク、78億強を要する敷島公園水泳場、そして県立図書館と四つの施設が対象となっています。それぞれ群馬県と前橋市での連携プロジェクトチームを立ち上げ、検討を進めておりますが、報告書によりますと、スケジュール上、令和3年度中には、その方向性を出さなければならないようであります。そこで本年3月以降、群馬県とのプロジェクトチームで、協議をしてきた内容をお聞きをいたします。

【財務部長】
群馬県との協議内容ですが、4月26日にプロジェクトチームの第3回会議を開催し、令和2年度のまとめと今年度の作業スケジュールについて双方で確認をいたしました。引き続き、群馬県民会館、群馬フラワーパーク、敷島公園水泳場、県立図書館、それと財産活用。この五つのワーキンググループにおいて、具体的な検討を進めてまいります。次に各案件の協議内容についてでございますが、群馬県民会館に関しましては県と市の関係課で施設状況確認を実施しました。群馬フラワーパークに関しては、ワーキングを2回実施し、6月11日から民間活力導入に向けたサウンディング型市場調査の公募を開始したところでございます。財産活用に関しては、県知事要望に絡み、5月末に貸借関係の解消、資産の有効活用について状況確認を行いました。なお、敷島公園水泳場と県立図書館につきましては、今のところ具体的な動きはございません。

【中林氏】

答弁にありました五つのワーキンググループで個別に検討を始めているということでございます。今後、それぞれの検討の過程で、一つでも県主導が強くだされ、群馬県に有利な結論がでてしまい、本市の財政逼迫につながり、市民に不利益をもたらすようなことになるようでは、とても残念であります。そこで、これら五つの検討会に臨むにあたり、前橋市は独自の方針、いわゆるスタイルが一つでも決まっているのかお伺いをします。もし現時点で決まっていないのであれば、スケジュール上は方向性をださなければならないという今年度末に向けて、どのような見解をいつ決めていかれるのか、本市の姿勢をお伺いします。

【財務部長】
本市としましては、各施設とも県有施設のまま継続して連携できる提案を基本と考え、県および市有地の貸借関係解消や有効活用について合わせて検討する、これが市のスタンスと今、考えております。各県有施設の方向性につきましては、ワーキンググループにおいて、検討を進めていく予定であり、県市双方が所有する財産の有効活用も含め今年度中には方向性を決定していきたいと考えております。

【中林氏】

県有施設のまま継続をして連携できる提案を基本にしていると。しかし、同時に双方の財産の貸借関係解消や有効活用も視野に入れていくと。つまり最終的には、どちらに重点を置くのかよく分からない感じがします。あくまで県の持ち物として、県の決定案が素案になるのか、はたまた4施設以外の市の財産を巻き込んでの有効利用になるのか施設ごとのケースバイケースを認めていくのか、その動向に対して市民は大変関心を持っております。市民からは「県民会館は県の施設とはいえ前橋市民の利用者が多いから前橋市が応分に背負え」「県立図書館と市立図書館の合築を進め、用地は前橋市が用意すべきだ」など。そのほか「そもそも誰の施設なのか。安易に税金を投入すべきではない」「市立図書館の去就が決まっていないなか、県の意見にのり、予算を投入するのか」「県民会館の案件とは切り離して考えるべきではないのか」などなど、市民からさまざま声が聞こえております。市民の関心の焦点の一つに財政投入の問題があります。今後本市は財政投入予算を含め、どのようなスタンスで議論を進めていくのか、大変注目されるところであります。そこで市長にお伺いをします。県民図書館と市立図書館の検討において、あくまで県有施設のままの継続を基本に連携を模索していくのか。合築を視野に財政投入していくのか。市長さんは、どのようなお考え、どのようなスタンスで県知事さんと対応をされていくお考えがあるのか、お伺いをいたします。

【山本市長】
難しい問題ですね。中林さん、プロジェクトチームで今いろいろな協議をしているところです。明確には見えていないのは、関さん(財政部長)の答弁の通りです。ただ、中林議員はいま僕に図書館についての議論の方向性、どうスタンスを定めているのか質問をいただいたけれども、県民会館のレイヤー、そして、図書館のレイヤー、あるいはプールのレイヤー、そして、お互い貸しっこしている土地の総精算のレイヤー、プラス、玉前バイパスや道路建設、さまざまなレイアーのなかで、ある意味、タフな交渉中ですね。われわれとすれば、もちろん財政投入は減らしたい。そして、合築によるメリットを大いに発揮していきたい。それはお互い様。県も思っているし、こっちも思っているところだろうと思います。これからネゴが続きますけれども、必ずいい成果を上げられるように、そしてプラス県有施設の新しい再編の課題以上の、さまざまな成果が上げられるように取り組んでまいります。いい報告できますように。ありがとうございます。

【中林氏】

市長の心中はお察しします。苦しいところではありますが、来年3月には方向性を出すといっているので、それまでに決して県主導でこのプロジェクトチームが進む、事務方でございますけれども、せっかくプロジェクトチームをつくっていても、県主導であれば、これは市長がいま答弁されたように、市民にとって、幸せな、また財政負担をできるだけ少なくするという市長さんの思いが果たして果たせるのかどうか少し心配になっています。ぜひ独自の素案をつくっていただき、将来市民が理解をし、喜んでいただけるような方向性を導いていただけるように市長さんにお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。

 

県有施設のほか、旧中央小学校跡地利活用や、給食における有機農産物活用など、興味深い質問がありました。

インターネットから、やりとりを聞けるので、興味のある人はぜひ視聴してみてください。

質問内容

  • 県有施設について
  • 旧中央小学校跡地利活用について
  • 有機農産物について
  • 土地利用について
  • 安全な環境整備について
  • 企業誘致について

 

 

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