衣類やタオルといった身近なモノを使って背景をつくり、赤ちゃんを寝かせて撮影する「寝相アート」のイベントが2018年9月3日、前橋市の東公民館で開かれました。
県内を拠点に活動する寝相アート作家のみやざわりょうこさん(伊勢崎市)が講師となり、8組の母子が、かわいいわが子を写真に収めました。
半年間に前橋市内30か所で開催
前橋市の「市民提案型パートナーシップ採択事業」として行うもので、5月から10月にかけ市内約30カ所で開催。この日が15カ所目になります。
みやざわさんが会場ごとに地域色豊かな背景を用意しており、今回は東地区の伝統芸能「江田の獅子舞」。獅子舞の頭や胴体はストールや布、口はティッシュ、目玉は瓶のふたといった具合に、家庭にある身近なモノで作られています。これなら自宅でもできそうですね。
声がけしながらベストショット
いざ撮影となると、ぐっすり眠り込んでいる子もいれば、元気に動き回ってしまう赤ちゃんも。みやざわさんは、表情のいい一枚を捉えるべく、声を掛けたり、おもちゃを駆使しながら、次々とシャッターを切っていきます。ママも持参したカメラやスマホで、ベストショットを狙っていました。
奥が深い寝相アート
こつは手を伸ばしてカメラの真下に赤ちゃんが来るようにして撮影することだそうです。
ママの許可をいただき、撮影させてもらいました。かわいいです。
赤ちゃんが見せる表情や姿勢はさまざま。ご機嫌斜めの時もあり、大人の思うようには撮らせてくれません。同じ背景の中でも同じ写真は撮れない。奥が深いです。「アート」という言葉を使う意味が分かるような気がしました。
撮影場所の隣では絵本の読み聞かせが行われました。絵本を読んだ「まえばし出前講座」の市民講師、中山洋子さんは「ひざの上に子どもを乗せて、お母さんの気持ちがゆったりしているときに読んであげてください」とアドバイスしていました。
撮影会終了後、みやざわさんが撮影した画像データが全員に手渡されました。
みやざわさんは、寝相アートの撮影会を通し「お母さん同士が交流するきっかけになれば」と話しています。
11月18日には、けやきウオーク前橋で赤ちゃん100人による巨大寝相アートに挑戦します。10月中旬ごろから、参加者を募るそうなので、希望する方はホームページでチェックしてみてください。