97歳のフェイスブック 父と子つなぐ「いいね」の交流

「おやじとフェイスブックやっているんですよ」。そう言って、うれしそうにスマートフォンを見せてくれたのは元エンジニアの磯佳実さん(68)=前橋東地区=。福岡県で暮らす97歳の父親とフェイスブックを通して交流しています。

元エンジニアの磯さん。毎月第3水曜日、前橋上新田郵便局でおもちゃを無料で修理する「おもちゃの病院」の活動をしています。

磯さんのお父さんは九州工業大の元教授。90歳を過ぎてからフェイスブックを使うようになりました。

数年前まで屋外で撮影した花の写真を投稿。足が弱くなってきた最近は文字のみですが、毎日発信しています。

10月のある日の投稿は「晴天」の2文字のみ。そうした言葉にも磯さんや知人の「いいね」が付きます。

「息子の私が知らない友達もいるんですよ。“安否確認”になっています」と笑顔で話す磯さん。自宅で住みたいと福岡で一人暮らしを続ける父と前橋で暮らす磯さんを、フェイスブックがつないでいます。

SNSは一般に浸透し、60~70代がやることも珍しいことではありません。それでも97歳で使う人は数少ない。

ただ、これからは人生100年時代。フェイスブックをはじめ、SNSに慣れ親しんだ人たちが100歳になる。SNSを使いこなす100歳が普通にいる世の中が到来する。時代の先端を行く磯さんのお父さんの話を聞き、そう感じました。

離れた親子がメールでやり取りすることもできますが、フェイスブックは複数の人と関わりが持てるのがいいところ。「いいね」の反応があり、張り合いになる。自宅にいながら社会と接点が持てる。「いい使い方だと思います」と言う磯さんは父親の投稿を、今日も楽しみに待っています。

 

「おもちゃの病院」の記事はこちら。

ルポ・おもちゃの病院@前橋上新田町郵便局  

 

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