2月2日告示・9日投開票の前橋市長選が近づいてきました。新聞報道によると、現職新人5人が立候補を表明しており、全員が出馬すれば平成8年と並ぶ過去最多の候補者数となり、激しい選挙戦が予想されています。前回投票率は30.97%と過去最低を更新しましたが、今回はどうなるのでしょうか。戦後19回行われた前橋市長選の投票率を調べてみました。
回数 | 執行年月日 | 候補者数 | 投票率 |
1 | S22.4.5 | 3 | 77.96% |
2 | S26.4.23 | 2 | 93.01% |
3 | S30.4.30 | 1 | 無投票 |
4 | S33.7.12 | 4 | 82.75% |
5 | S37.6.13 | 3 | 78.76% |
6 | S41.6.14 | 2 | 53.90% |
7 | S45.6.14 | 2 | 66.21% |
8 | S49.6.16 | 3 | 68.59% |
9 | S53.7.2 | 2 | 62.74% |
10 | S57.7.4 | 3 | 58.06% |
11 | S61.6.15 | 2 | 45.89% |
12 | S63.2.28 | 3 | 61.12% |
13 | H4.2.16 | 2 | 39.23% |
14 | H8.2.18 | 5 | 53.77% |
15 | H12.2.20 | 2 | 36.60% |
16 | H16.2.15 | 3 | 48.83% |
17 | H20.2.17 | 3 | 52.40% |
18 | H24.2.19 | 4 | 49.06% |
19 | H28.2.14 | 2 | 30.97% |
昭和22年に行われた第1回選挙は、いまでは考えられない数位ですが、77.96%。そして4年後の昭和26年には過去最高の93.01%に達します。ただ、その後は下落傾向となり、昭和41年に53.90%、昭和61年には45.89%、平成4年に39.23%、平成12年には36.6%となりました。
いま挙げた低投票率の選挙は共通点があり、いずれも現職と新人の一騎打ちとなり、現職が選挙戦で優勢なケースです。過去最低を更新した前回4年前の選挙もこれに当てはまります。
前回は現職の山本龍氏と新人の樋口和彦氏の2人が立候補しました。大きな争点はなく、山本市政4年間の評価が問われましたが、投票率は30.97%と、前々回の49.06%から18.09ポイントも下落しました。
逆に最近で投票率が高かった選挙は5人が立候補した平成8年で、53.77%となりました。3人が出馬して激しい保守分裂選挙となった平成20年も52.40%と高い投票率となりました。
事前報道では、今回は3選を狙う現職の山本龍氏、県議の岩上憲司氏、元衆院議員の佐田玄一郎氏、ともに元前橋市議の中島資浩氏と店橋世津子氏の5人が立候補を表明。平成8年は新人5人の争いだったのに対し、今回は現職と新人4人が競う構図となる見通しです。
特徴的なのは山本氏、岩上氏、佐田氏の自民系候補の3人が出ることから、保守票が大きく割れること。平成20年のように激しい保守分裂選挙は投票率を上げる傾向にあります。今回は4年前の30.97%は超えるというのが大方の見方ですが、どれほどになるのか市民も問われています。
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