全国各地で甚大な被害をもたらした台風19号上陸から4月12日で半年になりました。
前橋市内でも昨年10月12日、利根川県庁裏の河川水位が氾濫危険水位を超えたため、同日午後8時に東地区を含めた周辺地域に避難勧告が出されました。
台風19号で利根川の県庁裏 わずか2時間で水位2㍍上昇 周辺地域に避難勧告
下の写真は台風19号が通過後の10月13日に撮影したものです。
半年が経過した今も利根川周辺を歩いてみると、激流に飲まれた樹木が今も至るところに見られ、台風の凄まじさを物語っています。下の写真は4月11日に撮影しました。
情報の共有・伝達課題に
台風の対応を巡っては、課題も残しました。
市議会3月定例会では、市内高齢者施設の入所者や職員への市の対応が取り上げられました。
施設の人たちが避難しようとした際、指定避難所の中学校に電話してみましたが、通じませんでした。その中学校は「洪水浸水想定区域」だったため、避難所になっていなかったからです。市役所に電話してもつながらず、消防署に確認しても避難所は分からないと回答があったそうです。結局、施設の人たちは避難所になっていない中学校に行き、たまたま居合わせた人から教えてもらい、避難所に行くことができたといいます。
気候変動が指摘されている現在、ことしも大型の台風上陸や集中豪雨の可能性があります。
台風19号では、市のホームページにアクセスが集中したため、ハザードマップがダウンロードしづらいという事態も生じました。
ハザードマップや避難所を確認しておくなど、市民一人一人が平時から備えておく必要がありそうです。
前橋市総合防災マップ(ハザード 北部) (PDF: 849.3KB)
前橋市総合防災マップ(ハザード 南部) (PDF: 1.1MB)