歴史

開通100年の上越南線とは?新前橋ー渋川間4駅を紹介

新前橋駅がことし7月1日、開業100年を迎えます。

このとき開通したのが新前橋ー渋川間の上越南線(じょうえつなんせん)。

なので、新前橋駅のほか、渋川駅、八木原駅、群馬総社駅も開業100年になります。

歴史をふりかえると、新前橋ー渋川駅間が開通した1921(大正10)年の前年、

新潟県側の上越北線が開通しました。

その後、両線は順次延長され、1931(昭和6)年に上越線として全線開通しました。

それでは、開業100年を迎える渋川ー新前橋駅間の4駅をみていきましょう。

渋川駅 北毛地域の玄関口

上越線が乗り入れしているほか、

吾妻線の出発駅にもなっている北毛地域の玄関口。

1日あたりの乗降客数は3263人(2019年度)、県内のJR駅で7番目になります。

参考

高崎駅  3万2160人
前橋駅  1万511人
新前橋駅 6155人
伊勢崎駅 6058人
桐生駅  3749人
新町駅  3728人
渋川駅  3263人

伊香保温泉に行く際、渋川駅からバスを利用する人は多いのではないでしょうか。

渋川市が漫画の舞台となった「頭文字D」のマンホールが駅前にもあり、

ファンが写真を撮る姿がよくみられます。

八木原駅 自由通路や駅舎整備へ

八木原駅はのどかな雰囲気の漂う駅です。

1日あたりの乗降客数は1,080人(2019年度)。

一時減少もしましたが、微増傾向に転じています。

東西を結ぶ自由通路や駅舎、東西駅前広場、東側アクセス道路の整備が計画されています。

群馬総社駅 西口開設に向け調査設計

近くに二子山古墳や総社歴史資料館といった史跡や施設があり、

駅周辺を散策するのもいいですね。

1日あたりの乗降客数は1,725人(2019年度)。

駅前には建物になっている駐輪場があって、高校生らもよく利用します。

前橋市は2021年度、西口開設に向け、調査・設計費用を予算に盛り込みました。

西口ができれば、利便性が高まり、一段と存在感がましそうです。

 新前橋駅 県内3位の乗降客数

開業100年ということで、新前橋の商工会も盛り上がっています。

1日あたりの乗降客数は6155人(2019年度)で、

高崎駅(3万2160人)、前橋駅(1万511人)に次いで県内3番目。

東口には萩原朔太郎の作品「新前橋驛」の詩碑があります。

野に新しき停車場は建てられたり
便所の扉風にふかれ
ペンキの匂ひ草いきれの中に強しや。

朔太郎がこの詩をつくった当時の新前橋駅周辺は寂しかったのでしょうが、

現在は駅前にはビルが建ち並び、周辺には住宅街が広がっています。

立体駐車場や店舗、共同住宅などが見込まれる

複合施設建設に向けた再開発が計画されています。

参考新前橋駅東口に立体駐車場など複合施設建設へ 再開発事業者を募集

JR新前橋駅東口に、立体駐車場や店舗などが入る複合施設ができそうです。 前橋市などでつくる検討協議会が、市有地や鉄道用地の有効活用を目的に再開発事業者の募集を始めました。 立体駐車場や駐輪場を必須にし ...

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まとめ

開業100年を迎える新前橋ー渋川駅間の4駅を振り返ってみました。

それぞれの駅で新たな整備や再開発の動きがあり、

進化を続けているといった印象。

コロナ禍で難しいかもしれませんが、

次の100年に向け、1世紀の歩みをお祝いしたいですね。

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