前橋市は、東小学校周辺の道路に新たな安全対策「ゾーン30プラス」を導入しました。
この取り組みは、子どもたちの登下校時の安全を確保するために行われたものです。
抜け道利用減少効果も期待
東小学校周辺の道路は道幅が狭く、交通量が多いため、子どもたちの安全対策が課題となっていました。
そこで、以下のような対策が実施されました。
- 速度制限:自動車の速度を30キロに規制。
- 道路の隆起:道路を凹凸を設ける「ハンプ」を設置し、ドライバーに減速を促す。
- 抜け道利用の抑制:ハンプの設置により、抜け道としての利用を減少させ、交通量を抑制
工事の詳細
工事は、小学校東側を南北に通る道路に3か所、小学校北側に1か所の計4か所で行われました。
北側は「ハンプ」に加えて横断歩道を設けた「スムーズ横断歩道」となっています。
こうした対策により、ドライバーが減速し、子どもたちの安全が確保されることが期待されています。
さらに、道路を隆起させる「ハンプ」を設けただけでなく、両側にポールが立てられました。
これにより同時にハンプの上を車が通ることが困難になり、どちらかが譲る形になります。
実際に通ってみると、いい意味で運転しづらく、速度の抑制があると感じました。
地元自治会の要望に応えて
この「ゾーン30プラス」の導入は、地元自治会からの要望を受けて実現しました。
前橋市は、東小学校と下川淵小学校で県内初の「ゾーン30プラス」道路計画を策定し、東小学校の道路工事には約2500万円の予算を投じました。
国土交通省もホームページで計画を周知しています。
今後の展望
前橋市は、今回の対策の効果を検証し、さらなる安全対策の強化を図る予定です。
地域全体の安全性向上に向けた取り組みが、今後も続けられ、子どもたちが安心して登下校できる環境が整うことが期待されます。