JR新前橋駅東口に、立体駐車場や店舗などが入る複合施設ができそうです。
前橋市などでつくる検討協議会が、市有地や鉄道用地の有効活用を目的に再開発事業者の募集を始めました。
立体駐車場や駐輪場を必須にしているほか、店舗や共同住宅等を想定し、
4月28日から6月30日まで事業者を募集。
7月中旬に審査を行い、事業者を決定します。
上越線と両毛線が乗り入れる新前橋駅は利便性が高く、
住宅を含む施設ができれば、都内通勤者の需要も取り込めそう。
新前橋エリアの地域活性化につながりそうです。
新前橋駅東口2770平方メートル
市のホームページによると、場所は新前橋駅東口の北側部分。
市有地と鉄道用地合わせた2770平方メートル。
面積の内訳
市有地2032平方メートル JR貨物739平方メートル
現在は駅前駐車場や駐輪場、鉄道用地として使われています。
こちらが駐車場の写真になります。
提案条件に駐車場や駐輪場必須
市が公表している募集条件で、
「必須施設」としているのは駐輪場を含む立体駐車場。
募集資料の記述は次の通りです。
現在の平面駐車場(身体障害者用を含む 66 台)以上の一般向け駐車台数、
かつ周辺の無料自転車駐車場(駐輪場)の整理・集約が可能な規模を有し、
鉄道利用者や複合施設入居者・利用者の利便性に配慮した構造等を有するもの
想定施設
・共同住宅(ファミリー層や鉄道利用者等を中心とした駅前に相応しい居住施設)
・事務所 店舗等
想定した施設ができるのか今後の議論になるのでしょうが、
市の構想に沿った提案がなされ、実現可能性は高いとみられます。
山本市長は昨年の公開討論会で発言
昨年2月、新前橋商工会が主催した前橋市長選の候補者公開討論会で、
山本龍市長は新前橋駅前駐車場の立体化について言及していました。
山本龍市長の発言
駅を降りると北側には市役所の平面駐車場、あれもったいないですよね。あれを立体駐車場化して、1階を駐輪場にして管理されていないような駐輪場はあそこに集めて小綺麗にして、そして駐車場を確保しながら、みんなが集える場所をつくっていく。ロータリー祭も楽しませていただきましたけれども、そういう使い方ができるんだろうと。
※詳しくは公開討論会の記事をお読みください。
-
③休み時間に手軽に読める! 前橋市長選公開討論会 「中心市街地以外の商工振興」「駅前駐車場問題」編 @新前橋
前橋市長選に先立って、1月15日に新前橋で開かれた公開討論会の模様をお伝えしてきました連載も最終回。新前橋を含めた「中心市街地以外の商工振興」や、事前アンケートで有権者から質問があった「新前橋駅周辺の ...
続きを見る
今回の再開発事業者の募集は、公開討論会の発言を実行に移しているといえます。
こうした検証ができるのも地元商工会の人たちが公開討論会を開いたから。
こうした一地域の商工団体が市長選の討論会を開くのはかなり珍しいこと。
あらためて、地元の人たちが意義のある討論会を開いたのだと感じました。
今後のスケジュール
・提出書類(提案書)受付 令和3年6月21日(月)から6月30日(水)まで
・提案審査 令和3年7月中旬頃(予定)
・事業提案者の決定通知及び公表 令和3年7月中旬頃(予定)
・事業内容等に関する協議・調整 令和3年7月中旬頃~(予定)
新前橋駅は上越線と両毛線が乗り入れるため、
高崎方面のほか、北毛・東毛地域にもいきやすい便利な駅。
複合施設ができれば、入居希望者は一定数いそうですね。
テレワークの普及に伴い、都内からの移住者を呼び込めるかもしれません。
商業施設が入る複合施設ができれば周辺住民も便利になります。
駅前の人口増につながり、新前橋の経済活性化にもつながるのではないでしょうか。