児童の登下校に合わせて毎日街頭に立ち、地域の交通安全を守る交通指導員。前橋東地区では東小校区に5人、大利根小3人、新田小2人の計10人が活動しています。
今回紹介するのは、地元の大利根小校区で2007年から交通指導員を務める中里豊文さん(76)。地元に交通量の多い幹線道路が開通したのがきっかけに、交通指導員になりました。以来、毎朝7時15分に持ち場に立っています。
ラッシュ時の交差点で安全誘導
「少し早めに来ています。制服を着て立っているだけで、運転を注意するドライバーもいるので事故の抑止力になっています」。18日朝もラッシュ時の交差点に立ち、「おはよう」と声を掛けながら、子どもたちが安全に道路を渡れるように誘導していました。
以前から、子どもたちの健全育成に携わってきました。
現在は群馬県青少年育成推進会議理事や東地区青少年育成推進員会長を務めています。
「ほめることも、注意することも大事ですが、注意は子どもたちとの信頼関係の上に成り立ちます。上から目線ではなく誠意を持って接することが大切」と語ります。
大利根小の小暮栄子校長は「登校中、泣いている子がいたり、工事が始まったりすれば、すぐに情報を教えてくれます。子どもたちの交通安全と成長を見守ってくれています」と感謝していました。
なり手不足、地域から感謝
前橋市の交通指導員になるには、自治会長、PTA会長、学校長の推薦が必要。市長が委嘱し、任期は2年間です。
定員178人に対し、今年4月1日現在153人と定員割れ。東地区では10月から大利根小校区に1人加わり、11人の大勢になります。
毎朝の活動など負担は重く、なり手が不足している中、子どもたちを見守ってくれる、みなさんに感謝です。