2010年3月に閉校した群馬県立保育大学校(前橋市光が丘町)。前橋東地区の住宅密集地域にありますが、学校が閉じて10年近い歳月が流れましたが、今も有効活用されておらず、塩漬け状態となっています。
県立保育大学校はホームページなどによると、1952年に県内初の保育士養成校として設立。民間の養成機関の充実や建物の老朽化を理由に閉校しましたが、その間、58年に及ぶ歴史の中で3800人以上の卒業生を送り出しました。敷地は広く、1万7000平方㍍以上になります。
地元ではかつて東公民館の移転先にできないかという話も上がりましたが、新たな公民館は現在地の箱田町に建てられ、跡地活用の議論もしぼんでいきました。
以前はコンクリートブロック塀に囲まれていましたが、耐震化不足から安全性を高めるため、今年、ネットフェンスに取り替えられました。より安全になり、視界も開けて明るくなった一方で、敷地内がよく見えるようになり、雑草が目立つようになりました。
住宅地にあって、これだけまとまった土地はなかなかありません。 財政面を踏まえれば、新しい施設を建てたり、老朽化した建物を耐震化することは難しいでしょうが、何らかの形で土地を有効利用できないものでしょうか。まずは地元で考え、活発な議論ができればいいですね。
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