歴史

天狗岩用水が「世界かんがい施設遺産」候補に 国内3施設申請 

利根川から取水し、前橋市などを流れる「天狗岩用水」が「世界かんがい遺産施設」の候補施設になりました。

前橋東小付近を流れる滝川(天狗岩用水)

農林水産省のホームページによると、国際かんがい排水委員会(ICID)の日本国内委員会が天狗岩用水とともに、「備前渠(びぜんきょ)用水路」(埼玉県本庄市、深谷市、熊谷市)と「常西合口用水」(富山市)の3施設をICID本部に候補申請することを決めました。

日本国内には現在39施設が登録されています。

世界かんがい遺産施設は、建設から100年以上が経過した、かんがいが主目的のダムや、ため池などの貯水施設、堰や水路などが対象。

歴史的価値の高い施設の保存を目的に、ICIDが認定・登録しています。

天狗岩用水は、江戸時代に総社藩主・秋元長朝公により造られました。

利根川の坂東大堰取入合口(渋川市)から取水し、その後、八幡川と合流後は滝川と呼ばれ、前橋東地区を流れています。

市のホームページによると、審査結果は今年12月にモロッコでの開催が検討されている第71回ICID国際執行理事会で発表される予定。登録が決まれば、天狗岩用水に注目が集まりそうです。

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