新型コロナウイルスの感染拡大で開催があやぶまれた東京オリンピックは7月23日夜、開会式が行われ、開幕しました。
マスクをつけながら各国選手は入場、日本選手団は最後に登場しました。
注目された聖火の最終点火者は大坂なおみ選手が務めました。
政情不安のため、前橋市で長期合宿していた陸上の南スーダン選手も堂々と行進。NHKの放送でも「前橋」が紹介されました。
山本龍市長は、南スーダン選手についてツイートしています。
二人とも緊張しているみたい。
きっと大きなものを背負ってここに立っているのでしょう。戻って来てから笑って土産話を聞かせてほしい。南アフリカの後ろに、皆の国旗が見えたとき
良かったねて思った。有り難う。前橋を励ましてくれた。#南スーダン #前橋市 pic.twitter.com/HYB3DX2T9L— 山本龍 (@YamamotoRyu) July 23, 2021
開催について世論が最後まで割れた東京五輪。開会式は、新型コロナに翻弄されながらも格闘してきた選手の心情を表現する演出がなされました。
最後まで開催できるのか不透明感があり、開会式直前には関係者の辞任・解任と、いろいろなことがありました。
あいさつした東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は終盤、感極まって涙ぐみながらスピーチ。「世界のすべてのアスリートを誇りに思います」「自信を持って舞台に上がってください」という言葉が印象的でした。
これから17日間の熱い戦いが繰り広げられる訳ですが、ほとんどの競技が無観客という異例の五輪になります。
開催した方がいいのか悪いのか、もやもやを抱いている日本国民は多いのではないでしょうか。
五輪の意義が問われるなか、新型コロナに屈せず、逆境の中でも高みを目指すアスリートの姿が、世界中の人に困難に立ち向かう力を与える、希望のアイコン(象徴)になってくれることを期待します。