多くの人々が日々行き交う新前橋駅。周辺に住む方々はもちろん、乗り換えに利用する方にとっても、なくてはならない交通の拠点です。たくさんの人が利用するだけあって、様々な掲示や看板があります。特色ある案内版に注目してみました。
東口にある三つの案内版
新前橋駅構内や周辺施設を案内する掲示は、入り口の階段横からホームに至る場所にあります。
それぞれ目的や用途に合わせたデザインがされ、少し見慣れないようなものもあります。
今回紹介する三枚は、すべて駅東口を、改札から出て右に降りた階段下にあるものです。
四角形を組み合わせた図
喫煙スペースを示す一枚には、駅前の噴水のモニュメントが図示されています。一見すると単純な四角形を組み合わせただけにも見えますが、特徴をよく掴み、とても分かりやすい図になっています。作成した方の努力がうかがえ、ふと微笑ましい気持ちになりました。
商工案内図に時の流れ感じる
二枚目は新前橋町の商工案内図です。この掲示では、駅の南側に広がる新前橋町の商店や会社が見渡せます。しかし、この地図は何やら全体的に細長く、少し不思議な感じがします。地図に示された地域をよく知っている方であれば、なおさら違和感を感じてしまうのではないでしょうか。たくさんのお店を満遍なく直線的な図で表そうとすると、このような形にならざるを得なかったようです。
また、この地図がいつ設置されたのかも気になるところです。駅近くのフォレストモール内のお店も、今とかなり異なっていることが分かります。現在はなき商店や飲食店もあります。そこまで古くはなさそうですが、確かに時間が流れていることを感じました。
地域を歩きたくなる地図
先程の商工案内図の左横に位置する地図が、次の一枚です。こちらは前橋市の遺跡や歴史を示した地図で、「古代ロマン」「石造」「市街地」の三つの散歩コースが紹介されています。何となく名前だけは知っていたお寺や神社、史跡の場所が一目で分かる地図です。また可愛らしいイラストがちりばめられ、見ているだけで楽しさが沸き上がってきます。この地図を手にして、前橋市内を巡ってみたくなりました。
同じ場所にある掲示であったり、同じ土地を案内する地図であったりしても、探してみるとひとつひとつに個性があります。見落としてしまうものも多いですが、いずれの掲示も誰かにとって必要な一枚だったはずです。(M)