JR東日本が2021年度駅別の1日当たり乗車人数を発表しました。ホームページで公表している2000年度以降をさかのぼってみると、県内は高崎、前橋、新前橋、伊勢崎の順が定位となっていましたが、初めて伊勢崎駅が新前橋駅を抜き、3・4位が入れ替わりました。
2021年度の1日当たり乗車人数は、高崎2万2940人(前年度比13.5%増)、前橋7901人(8.2%増)、伊勢崎4920人(11.4%増)、新前橋4804人(8.7%増)でした。新型コロナウイルス流行に伴う休校措置がとられた前年度から回復しました。
かつては新前橋が伊勢崎を大きく上回る
かつては新前橋が伊勢崎を大きく上回っていました。20年前の2002年は新前橋6032人に対し、伊勢崎4844人と1000人以上の差がありましたが、徐々に差は縮まり、10年前の2012年は新前橋5877人、伊勢崎5406人となりました。
さらに、2019年度は新前橋6160人に対し、伊勢崎6058人とその差は約100人に。新型コロナウイルスの影響で各駅が軒並み乗車人数を落とした2020年度は新前橋4441人、伊勢崎4418人と、その差はわずか約20人となり、2021年度に入れ替わった格好です。
2000年度以降の推移をグラフにしてみました。
県内の乗車人数は高崎がダントツに多く、前橋2位は不動。新前橋は3位が定位置でしたが、今回伊勢崎が3位に浮上しました。こうしてグラフを見ると、新前橋が減らしたというより伊勢崎が徐々に増やしてきたことが分かります。
乗車人数増加の背景の一つには伊勢崎の人口増があるとみられます。2022年度はどうなるか今後の動きを注目したいと思います。