高崎市の「京ヶ島」「滝川」という地名を聞くと、親近感を抱く前橋市民はきっと多いはず。
特に近接する前橋東地区の人たちにとっては言わずもがなといった感じでしょうか。
味わい深い木造住宅
京ヶ島や滝川の辺りをかつて群南村と言いましたが、このたび旧村役場庁舎が(高崎市上滝町)が国の登録有形文化財(建造物)になることになりました。
国の文化審議会が、旧庁舎を登録有形文化財にするよう文科相に答申した、というニュースが3月20日付の上毛新聞などで報じられました。
同じ日に報じられた高崎・綿貫観音山古墳出土品が国宝になるニュースの影に隠れてしまいましたが、こちらもうれしい話題ですね。
歴史民俗資料館として現役活用
高崎市のホームページなどによると、群南村は、京ヶ島村と滝川村が昭和31年9月30日に合併して成立し、庁舎は昭和33年に建てられました。
原子力研究所や工業団地ができ、市街化や工業化が進むなかで高崎への合併を望む機運が高まり、昭和40年9月1日に高崎と合併しました。
群南村役場庁舎は現在、高崎市歴史民俗資料館として活用されています。
場所は、県道前橋長瀞線を前橋方面から南下し、高崎東高校を過ぎたところにあるY字の交差点を左に入ったところです。
ちょうど「丸二仏壇」の目の前。
古い木造2階建ての建物は、なんとも言えない味があります。まさに昭和の映画に出てきそうな雰囲気。
今回初めて行ったのですが、これが予想以上に楽しめました。
桃の節句に合わせて、古いひな人形展が行われており、江戸末期の大きなひな人形や物資が乏しい戦時中のものなど、人形の移り変わりをみることができます。
ほかに昭和の駄菓子屋や教室を再現した展示があったり、文化の発信拠点だった中心街の喫茶店「あすなろ」を紹介したりしていました。
入場無料ですが、お金を払ってもいいと思いました。
旧東村と生活圏重なる
群南村と東村は隣り同士で、同じ群馬郡に属していましたが、東村は前橋に、群南村は高崎に合併し、それぞれ別の市になりました。
県道前橋長瀞線の周辺でいうと、ちょうどフレッセイ大利根店の辺りが前橋と高崎の境界。
当然、昔から生活圏は重なるところがあり、東地区の上新田雷電神社の例祭には 群南村方面からも多くの人が訪れたということを地元の人から聞きました。
旧群南村の役場庁舎は、出土品が国宝になる綿貫観音山古墳とも近い場所にあります。
古墳とセットで楽しめるコースになりそうですね。
旧村役場庁舎(高崎市歴史民俗資料館) 群馬県高崎市上滝町1058 ☎027-352-1261
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