新型コロナウイルスの影響で東京五輪パラリンピックが延期にならなければ、 ことし聖火ランナーが前橋市内を走る予定でした。
1964年の東京五輪では、新前橋駅前を聖火ランナーが走りました。
当時の写真を含め、昭和の新前橋の写真をまとめたDVDがあります。
沿道を埋める人、屋根の上にも
制作したのは映像会社「おんがくやSR企画」(前橋市新前橋町)の経営者で、新前橋商工会長を務める福田俊昭さん。映像を見せてもらいました 。
白黒写真を中心に構成され、画面に映し出されたのは今と異なる新前橋の姿。
聖火ランナーの写真には、街頭を埋める大勢の人が写っており、屋根の上から見ている人も。当時の熱狂ぶりが伝わってきます。
聖火はかなり煙が出ていて、勢いよく燃えている様子。多くの人が伴走していることも分かります。
新前橋の街並みも大きく変容しました。
今、群馬県社会福祉総合センターがたつ場所には、石油タンカーがありました。
福田会長によると、地元の人たちは「もしタンカーが爆発したら、新前橋はなくなっちゃうよね」と話していたそうです。
公道で自転車レースも
そのほか目を引く写真がたくさんありました。
旧17号で行われた自転車レース、昭和20年代の東小や新前橋駅の姿など、興味深いものばかりです。
「YouTubeで公開したい」
福田さんがDVDを作成したのは10年ほど前。地元の人から写真を提供してもらい、DVDにまとめました。
完成後、新前橋駅前のテナントに設置した機材で映像を流しました。
最近、映像整理をしていたところ、このDVDを見つけました。
福田さんは「少し編集し直して、YouTubeで公開することも検討したい」と話しています。
若い人には新鮮で、年配の人が見たら懐かしさを感じるのではないでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。