狭い通学路が多い前橋東地区。子どもたちの交通安全をどう守るのかが長年の地域課題になっています。
車の往来が多いのに道幅が狭く、整備の優先度が高い都市計画道路「上新田前箱田線」に、2021年度も予算が付きそうです。
大利根小学校や箱田中学校に通う子どもたちが利用する道路なので、早期完成が望まれます。
1660メートルの2車線道路
前橋市が2月24日に発表した一般会計当初予算案に、関連費用として2億950万円が盛り込まれました。
予算案は3月3日に開会する市議会定例会で議論されます。
当サイト「あずまある」でも、予算案の中身をチェックして、何回か記事にします。第一弾は「上新田前箱田線」の事業費を取り上げます。
議会日程表はこちら上新田前箱田線は大利根町一丁目から青葉町までを結ぶ1660メートルの都市計画道路。
道幅16メートルの2車線道路で、歩道も整備されるので子どもたちが安心して通学できそうです。
道幅16メートルの道路というと、かなり広い。
どんなイメージかというと、現在、大利根住宅団地を通る2車線道路(写真下)と同じ幅になりますので、ゆったりしていますね。
上新田前箱田線の整備事業は2017年に着手されました。
昨年度は2億800万円の予算が付きました。
国土交通省の「防災・安全社会資本整備交付金による街路事業」として実施するもので、予算の半分は国の財源が充てられます。
地元区長や市議会議員らが国に要望した経緯があります。
当時のことは、中曽根康隆衆院議員がブログに書いているので、参考にしてみてください。
実際に現地を通ったことのある人は分かると思いますが、特に滝川周辺が狭いため、車がすれ違えない部分も。どちらかが来ると、もう一方の車が待つ、というような箇所もあります。
東地区は南北を抜ける道路は比較的整備されていますが、上新田前箱田線のように東西を抜ける道路が狭くて、不足しています。
子どもたちの安全を守ると同時に、住民の暮らしやすさを向上させるためにも上新田前箱田線の整備は必要といえそうです。
ただ、用地買収があり、事業が計画通り進むかは未知数。
昨年6月の市議会で、用地取得率(面積ベース)は2020年5月末現在、全体の28.5%であることが報告されました。
現在、東地区では登校時、交通指導員のほか、地域のお年寄りらが道路にたって、子どもたちを見守っています
熱心な活動ぶりには頭が下がる思いです。
交通安全のため、こうした地域の方の活動に加え、ハード面でも整備が必要ですね。