前橋市の住宅街を流れる滝川にシカが出没していることは当サイトでも何度かお伝えしてきましたが、5月4日夕方、ついに本物を見ることができました。
滝川にいるので、地元では「タキちゃん」と呼ぶ人もいるというシカで、上毛新聞やNHKでも取り上げられ、ちょっとした地域の話題になっています。
子どもたちやお年寄りが見学
5月4日夕方、シカがいたのは上越線の橋の下。薄暗い橋の下で川の中に立っていました。
この辺りは新前橋、古市、石倉の3町のちょうど境界付近ですが、見かけたのは石倉町とみられます。
近所の子どもたちやお年寄りらが集まってシカを見ていました。かなり話題になっているようです。
滝川付近でのシカ出没を最初に記事にしたのは2018年10月。当時の記事がこちらになります。
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参考東小近くの滝川にシカ出没 東地区の小中学校が注意呼びかけ
10日午後10時ごろ、前橋市箱田町の滝川沿いで、シカが出没したとの目撃情報がありました。 場所は東小近くの東大橋上流50㍍の辺り。東地区内の小中学校は保護者に注意喚起のメールを送りました。 12日付の ...
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その後、昨年11月にも同じく滝川でシカの目撃情報がありました。
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参考前橋東地区の滝川にシカ出現 11月25日に目撃情報
前橋東地区の滝川で11月25日朝、シカが目撃されました。 地域住民によると、午前6半ごろ、東公民館西側付近の滝川を下流に向かい、走っていったといいます。 滝川は現在、秋冬の非かんがい期となっており、水 ...
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地元の人の話では3年ぐらい前から居ついているという説があり、ひょっとしたら、このシカがそのまま定着しているのかもしれません。
どのようにして生きているのでしょうか。
何度か目撃している近所の人によると、餌付けしている人がいるそうです。
一方、川べりに生えている木の皮を食べているシカを目撃した人の話も聞けました。
食糧を人から与えられたり、自ら探して食べたりしながら、たくましく生きているようです。
食糧、環境は大丈夫?
シカを見られてうれしかった反面、この先、大丈夫なのだろうかと心配になりました。
写真でも分かるように浅瀬とはいえ、川の中に入った状態。滝川は今の時期、水量が多く、堰周辺はかなり深くなっています。
川の端に所々陸地がありますが、面積はせまく、増水すれば水没してしまうでしょう。
捕獲して山の中に返すのがいいのか、施設で保護するのがいいのか。
それとも、このまま滝川で暮らしていくのがいいのか分かりませんが、地域の人と行政が一度話し合った方がいいかもしれません。