歴史

大渡橋が100周年 同じ年に開通した上越線との連絡強化も

大正10(1921)年に開業した新前橋駅が今年100周年に当たることは以前紹介しましたが、

前橋市総社町と岩神町をつなぐ利根川の大渡橋も同じく開通100周年を迎えます。

開通100年の上越南線とは?新前橋ー渋川間4駅を紹介

新前橋駅がことし7月1日、開業100年を迎えます。 このとき開通したのが新前橋ー渋川間の上越南線(じょうえつなんせん)。 なので、新前橋駅のほか、渋川駅、八木原駅、群馬総社駅も開業100年になります。 ...

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交通量の多い橋で、近くの敷島公園に行く際にもよく利用されます。

それでは、歴史を振り返っていきましょう。

 

鉄筋コンクリートの橋になって1世紀

大渡橋が100周年というのは、鉄筋コンクリートの橋が架かってから1世紀という意味で、

かつては船を並べた船橋や吊り橋などが架かっていました。

ただ、洪水で流されるなど不安定でした。

当時の歴史は、群馬県の近現代史に詳しい宮崎俊弥氏の著作「近代まえばし史話」に詳しく載っています。

耐久性の強い鉄筋コンクリート造りの大渡橋が大正10年に建設され、11月13日に開通式が行われました。

一方、その年の7月1日、新前橋ー渋川駅間の上越線(当時・上越南線)が開通しています。

大渡橋と上越線が同じ年に出来たのは偶然ではなく、

宮崎さんは著者の中で大渡橋について次のように指摘しています。

「同年7月に開設された上越線群馬総社駅との連絡を強化する狙いもありました」

今の大渡橋は昭和63年に完成

100年前に開通した大渡橋は昭和10(1935)年、洪水により流出し、昭和18(1943)年に再建されました。

現在の橋は昭和63(1998)年に完成した3代目の大渡橋になります。

ちょうど100年前は新前橋ー渋川駅間の上越線が開通したり、鉄筋コンクリートの大渡橋ができたりと、地域の交通上、大きな変化がある年でした。

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