三陸産の魚介に特化した鮮魚店「さかな屋ゆう」が11月11日、前橋市の大利根ショッピングセンター内にオープンしました。焼きのりやラーメン、お酒など三陸地方の加工品も合わせて販売。併設するイートインコーナーでは鮮魚を素材におしゃれなプレートメニューを提供しており、まさに〝三陸づくし〟のお店になっています。
大利根ショッピングセンターに活気
昭和の雰囲気を残し、空き店舗も目立っていた大利根ショッピングセンターがにわかに活気づいてきました。
今月1日には手作りパスタとウイーン菓子の店「マンネ」がオープン、ほぼ同じ時期に二つの新店ができました。
-
参考11月1日オープン!手打ちパスタとウイーン焼き菓子「マンネ」 店名に込めた思いとは
大利根ショッピングセンターの一角 お店の場所は、飲食店や洋品店、学習塾などが入居している大利根ショッピングセンターの一角。オープン初日の夕方、今回はお菓子を目当てに行ってきました。 明るくて、ぬくもり ...
続きを見る
さかな屋ゆうの立地は、ホワイト急便大利根団地店のすぐ隣。
ショッピングセンターは、お茶の小松園や綿貫豆腐店など老舗と新しいお店が共存するかたちとなってきました。
「海洋環境守りたい」トレーやパック一切使用せず
三陸に特化した鮮魚店を開きたいと思ったのは、店主の高橋裕貴さんが東日本大震災後、被災地でボランティア活動をしたことがきっかけ。
三陸の人たちとの交流を通して、現地の魚や加工品を紹介したいとの思いが膨らみ、高橋さんの地元である大利根町に店を開くことにしました。
店には三陸専門のほかに、もう一つ大きな特長があります。
それは、商品を入れるトレーやパックを一切使用しないこと。
客はタッパーや皿を持参するのが基本。
初めて来店したり、忘れたりした場合、500円を預けて皿や容器を借りるデポジット制をとっています。
後日レシートとともに皿や容器を返すと、500円が戻ってくる仕組み。都内では客が容器を持参する「量り売り」が再評価されていますが、群馬では珍しいですね。
海洋汚染防止の一助になるのが狙いで、高橋さんは「小さなお店の小さな一歩が大きなうねりになればいい」と考えています。
おしゃれなカフェや雑貨店のような雰囲気
11月14日夕方に行ってみると、ご近所らしいお客さんがいて、早速タッパーを持参していました。
いかにも鮮度の良さそうなアジやサバ、鯛、スルメイカ、ワカメなどが並んでいます。
基本1匹で売られていて、値段の1割を支払うと刺身にしてくれます。
店内は魚屋というより、おしゃれなカフェや雑貨店のような雰囲気。
壁にはカレーやラーメン、お菓子といった三陸のメーカーの商品が陳列されています。
三陸のクラフトビールやお酒も
店の奥には、ゆったりと食事ができるテーブル席と、クラフトビールやお酒を楽しめるバーカウンターがありました。
魚屋と物販、飲食店、バーが一つになった個性的な店のつくりです。
イートインでは「本日のプレートメニュー」(1380円)を楽しめます。
この日は、こんな感じでした。
わかめご飯
鮭のソテーサラダ~ヨーグルトソースかけ~
本日のお刺身
さんまのオリーブオイル焼き~トマトソースかけ~
この日は容器を持参するシステムを知らなかったので、お皿を借りて、真アジ大1匹(税込400円)とスルメイカ1杯(同400円)を刺身にしてもい、購入しました。
家で食べてみたところ、これが本当に美味しくてびっくり。
真アジは脂がのっていて、身はプリプリ。スルメイカは透明感があって、甘みがありました。
持ち帰りできる惣菜系のメニューも用意しています。
お店のフェイスブックとインスタグラムがありますので、お店の最新情報を知りたい方はこちらをご覧ください。
さかな屋ゆう 前橋市大利根町1-38-2 定休日(月) ※臨時休業有