新前橋駅の構内には、時折、ドット絵アートが展示されていることがあります。
今年、2022年の新春には「謹賀新年(寅年)」のドット絵アートが展示されていました。
レトロさに味わい
「ドット絵」というのは、コンピューターで表示する絵の、かつて、コンピューターの性能が今より格段に低かった時代に使われた画像の表現手段です。
現代のコンピューターやスマートフォンなどでは、写真はもちろん、絵でも、写真と見まごうほどの高画質の絵が使われているのが普通ですが、30数年ほど前は、写真や、写真のような絵を画面に表示できるような性能のコンピューターは一般にはほとんど存在せず、もっと荒く、少ない色数の点の集まりで絵を表現していました。
しかしながら、それでもそれはきちんと絵として見えて、レトロな感じもあり、これはこれで、非常に味があります。
というわけで、「ドット絵」は一般的にはコンピューターの画像表示のことを指すことが多いのですが、それと近い表現方法なので、このアートを、ここではドット絵と表現させていただきました。
それで、この「ドット」(点)が何でできているかというと、これです。
ペットボトルのキャップでした。
様々な色のペットボトルのキャップをドットとして組み合わせて、絵を作っています。
2022年初頭に展示されていたのは、前述の通り、寅年の「謹賀新年」のドット絵アートでした。
すべてではないかと思いますが、新前橋駅でこれまでに展示されていたドット絵アートをいくつかご紹介してみたいと思います。
2019年3月頃
「新」のローマ字表記末尾が「n」ではなく正しく「m」になっているこだわりを感じる新前橋駅愛
2019年4月頃
たぶん、当時の「群馬プレデスティネーションキャンペーン」の歓迎向け
2021年7月頃
2021年の新前橋駅開業100周年記念に向けたもの(「やまどり」の運転席の窓は裏から顔を出して写真を撮れる仕様)
見事な仕上がり、次に何がくるのか
新前橋駅には、ドット絵アート職人さんがいらっしゃるのでしょうか。
黒いペットボトルキャプは手に入りにくいのか、よく見ると、それだけは黒で彩色してあったりと、大人の解決能力で対応しているところもごく一部あったりするようですが、そんなことは問題ではありません。
ただただ、見事な仕上がりです。
次は何が来るか、そんなことを考えながら、ときどき展示されている新前橋駅のドット絵アートを堪能しています。(K)