「ベイシア文化ホール」や「ヤマダグリーンドーム前橋」「正田醤油スタジアム群馬」…。企業が行政などから施設の命名権「ネーミングライツ」を取得し、愛称を付ける動きが県内でも広がっています。
上毛新聞はきょう9月12日付1面で、前橋市が、市有46施設のネーミングライツのスポンサー募集をすると報じています。
面白いのは、敷島公園ばら園や前橋プラザ元気21のように大勢の人が訪れる、知名度が高い施設だけでなく、比較的、小規模な施設まで募集していること。東地区では、新前橋駅東口の駐車場や自転車駐車場、原付バイク等駐車場の3カ所が対象になっています。
料金は年間20万円から
ネーミングライツ料は、3カ所合わせて年間20万円から。看板の設置は自己負担になります。駐車場の利用者だけではなく、駅を利用する鉄道乗降客にもアピールできそうです。自転車駐車場は多くの高校生や学生も使うので若い人に訴求したい企業には、いいかもしれません。
市はホームページで施設一覧を表示。これによると、上記施設のほか、大渡温水プール・トレーニングセンター、三俣テニスコート、清里方面運動場、大胡ぐりーんふらわー牧場、足軽茂木公園、日吉、朝倉、大友、下小出、粕川の各児童館など、地域密着型の施設が並んでいます。
企業や商品のPR
申し込みは9月18日から10月31日まで。審査をして契約先を決定します。契約期間は来年4月1日から3年間、前橋プラザ元気21など一部施設は5年間になります。
ネーミングライツは自治体の収入になるとともに、施設名が行政の広報紙や報道などでも使われ、企業や商品のPRになります。今回は年間のネーミングライツ料金が20万円からという施設も多く、中小企業も参入しやすそうです。