地域防災の拠点となる前橋市消防局西消防署利根分署(小相木町)の新庁舎が完成しました。
今後は附属施設の建設や外構整備を行い、来年3月に全ての工事を完了します。
6月の市議会定例会で、工事の進ちょく状況が報告されました。
市消防局の答弁によると、平成9年から市内消防庁舎の耐震診断を順次行ってきました。
昭和53年に完成した利根分署旧庁舎は耐震性能が低く、補強が必要と判定されましたが、利根分署よりさらに耐震性が低い3消防署を優先的に工事してきました。
利根分署新庁舎は昨年9月に着工し、今年5月に完成しました。
場所は旧庁舎のすぐ北側。6月11日に旧庁舎から新庁舎に引越し、庁舎機能を移転しました。
今後については10月以降、倉庫棟やホース乾燥塔などの附属施設を建設し、外構工事を行い、来年3月に全工事を終える予定です。
市内消防庁舎の耐震化は全て完了
建築基準法の旧耐震基準となる昭和56年5月以前に建てられた消防庁舎は、昭和49年竣工の中央消防署赤坂分署(上泉町)を残すのみとなりました。
ただ、赤坂分署は耐震性能が高く、倒壊の危険性は低いと判定されました。
したがって、利根分署の工事が終われば、市内の消防施設の耐震化は完了します。
一方で、赤坂分署のように老朽化が進んだ施設があるため、仮眠室の個室化など職員の勤務環境を改善するなど、機能強化を図っていくといいます。