コラム

群馬の無電柱化は進むのか 防災力強化、景観改善に必要

いい景色を前にカメラのシャッターを切ろうとしたとき、「電線や電柱が入ってじゃまだな」と感じることはよくあります。

先日も街中でサクラを撮っていたら、写り込んでしまって「ああ残念」。

ただ、あまりに日常の景色に溶け込んでいて、普段気になることは少ないのですが、やっぱり日本には電線や電柱が多い。

電線がなかったら前橋の景観はもっときれいなのに、と思うことは間々あります。

海外ロケ番組で街並みが美しく見えるのは、電線がないことは大きいのではないでしょうか。

ロンドンやパリは無電柱化100%を達成しているといいます。

群馬は無電柱化37位

2019年3月策定の群馬県無電柱化推進計画によると、群馬の無電柱化率は0.7%で、47都道府県中37位と残念ながら後進県。国内で最も進んだ東京23区でも約8%にとどまるといいます。

国土交通省は4月6日、本年度から5年間の無電柱化推進計画案を発表しました。

災害時の救助や物資輸送で重要な役割を果たす「緊急輸送道路」を中心に、全国約4000キロで無電柱化に着手するとしています。

ただ、無電柱化にはコストがかかる。

群馬県の実績では、道路管理者の負担は1キロあたり片側だけで約4億円。これに電線管理者の負担もあります。

工期も長い。主な整備方式である電線共同溝方式では1工区(約0.7km)当りおよそ8 ~9年程度かかります。

時間とお金がかかる、長期的構想に基づく事業だということがわかります。

ただ、無電柱化は景観を美しくするだけでなく、防災強化にもつながる。

これまで巨大地震では電柱が倒れ、交通が寸断されることがありました。

近年は台風が巨大化しており、電柱の倒壊はより身近な脅威になっています。

コストと時間がかかる無電柱化ですが、20年、30年、いや半世紀先を見据えつつ、子どもや孫世代のために、ペースを上げつつ取り組んでいってほしいと思います。

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