前橋市と高崎市の境界にあり、家族連れでにぎわう大利根緑地。
コロナ禍ということもあって、いつも以上に多くの人が訪れているようです。
緑地は利根川のすぐ近くにあって河川敷にも出られます。
行ってみると、子どもたちが遊んだのでしょう。
石が積み上げられていました。
まねしてやってみると、これが面白い。
「絶対に立たないだろうな」と思った石が立ったときは気持ちよかったです。
日本には、自然の石を積み上げて造形を楽しむ「石花」というアートに取り組む人たちがいます。
知られざる石花の世界について調べてみました。
「石花」とは
川や山などに転がっている石を芸術的に積み上げるアートは
海外では「ロックバランシング」、日本では「石花」と呼ばれています。
ロックバランシングを日本語で「石花」と名付けたのは「石花会」という愛好者団体。
※詳しくは同会ホームページをご覧ください。
何百年も前から、日本や中国で石を積むアートを「石花」と呼んでいたのかなと思ったのですが、
そうではないようですね。
それにしても、立てた石を花にたとえるのは言い得て妙。
日本国内の第一人者・石花ちとくさんを紹介した動画があったので、リンクを貼らせていただきます。
先端が細い石を積み、独特な造形美を生み出す、
まさにアートという感じです。
石花の魅力
自分でもやってみたろころ、なかなかバランスがとれず、難しい。
でも、だんだんと無我の境地というか、集中状態に入っていきます。
日常のことを忘れて、静かな心持ちに。
何度もチャレンジしていると、だんだん立ちそうになってきて、
バランスが取れる1点をみつけると、ぴたっと止まり、石が倒れません。
これが気持ちいい。
日常味わえない集中状態と、石を積めたときの達成感。
この二つが石花の魅力と感じました。
達人の域に達するには、相当な時間と精神力がいるのでしょうが、
素人でも手軽に始められるのも魅力ですね。
全国で開かれている石花の大会
ロックバランシングは世界中に愛好者がいて、世界大会も開かれているとのこと。
インスタグラムで「#rockbalancing」と検索すると、たくさんの作品がでてきます。
みなさん、川や山で石を積んでいる人が多く、
雄大な自然を背景に積み重ねられた石は、ほんとにアート作品です。
積んだ石が上にいくほど大きくなっていたり、
小さな石でアーチをつくっていたりとレベルが高い。
石さえあればできる手軽さで、世界共通というのもいいですね。
石花会のホームページによると、国内でもイベントが開かれてきたようです。
「#石花」でインスタグラムを検索しても、たくさんの写真が見られます。
利根川で石花のイベントを
石花のイベントがあれば、参加してみたい人は多いのではないでしょうか。
小さなお子さんがいる家族にもいいですね。
大利根緑地横の利根川河川敷は河原が広く、駐車場もあるので、
イベントを開くのには、いい場所です。
ちょっとしたワークショップなどできたら、いいですね。
庭先の石でもできるので、みんさん、一度、ぜひ石花をお楽しみください!
大利根緑地 群馬県高崎市萩原町1008