地域の中で目を向けられてこなかった場所に光を当て、魅力を掘り起こし、大勢の人が訪れるようになる。SNSを理由に、訪日外国人が突如訪れるようになった。
そんな場所がテレビや新聞で報道されますが、地元にいると、当たり前過ぎて、価値が見えづらいことがあります。
転勤してきた人に「○○っていいよね」と言われてもピンとこないようなこと、ありませんか。
レトロな雰囲気、独自の世界観
前橋東地区で観光地化は難しいにしても、もう少し注目を集めてもいい場所は。
そう考えたとき、小相木町から下新田町にかけ、個性的な飲食店や商店が並ぶ県道前橋長瀞線の通りが思い浮かびました。
空き店舗もありますが、レトロな風景を残し、独自の世界観を持った店が多いように思います。
これまで取材した店を挙げると、炭火自家焙煎の「マリドンコーヒー」、ファッションブランド「ピンクハウス」の古着を扱う「マーガレットブーケ」、うどん食べ放題や大盛り定食を売りにする「ひたすな弁当」、石窯ピザの「ドームピザ」、下仁田の老舗肉店初の分店「前橋堀口肉店」、コミュニティーカフェ「はじめの一歩」、革製品修理の「十六時」…。
まだ紹介していないところでは、石窯パンの店「f.Dijon」、革製品やパワーストーンを販売する「SPOT」など、大小さまざまな店が混在しています。
通り全体で魅力PRを
決しておしゃれではないけれど、昭和の雰囲気を残す通りに魅力を感じる人もいるのではないでしょうか。
一方で、個店特有の入りづらさがあるのも事実。初めて入るのに勇気がいります。
また、各店は個々に頑張っていらっしゃるけれど、通り全体としてイベントを開いたり、セールをしたりしていません。
特典が付くポイントラリーを行うなどして、店の回遊を促し、魅力に気付いてもらうことをしてもいいのではないでしょうか。
通りとして、もっと売り出してもいい。今以上に大勢の人が利用する場所になれる。そんなことを思い、今回は書いてみました。