群馬県が4月から全国でも先進的な取り組みとして、すべての公立小中学校全学年で35人学級編成を実施する方針を受け、前橋市教育委員会は市立中学校21校のうち、13校で計18クラス増えると報告しました。
9日の市議会本会議で、吉川真由美教育長が角田修一議員の質問に答えました。
同市では、既に中学校1年生まで35人以下学級となっています。
今回、未実施の中学2・3年生でも35人学級編成が実現します。
吉川教育長の答弁は以下の通り。
35人学級編成によって、現段階では市内中学校のうち13校で計18学級が増える予定ですが、必要な教室の数については確保できていると認識しています。一方、35人学級編成により学級数が増えますと、必要となる担任の人数や授業実数が増加したりします。本市においては、教師が子供と向き合う時間を確保するためにこれまで前橋スクールサポート事業として、さまざまな非常勤職員を学校に配置してまいりました。今後もこの方針にそって対応をしてまいりたいと考えております。
新型コロナ対応で新たに学校裁量予算20万円
また、各学校が柔軟に使える「学校予算総額裁量制」について、通常の学校運営予算とは別に、新型コロナウイルス感染症対策として、各校に20万円ずつ配分することも報告されました。
吉川教育長は答弁は次の通り。
限られた予算の中で十分な教育活動を維持しながら、感染症対策を実施していくと、学校運営が非常に厳しくなることが予想されます。そこで令和3年度当初予算には、感染症対策として、各学校に20万円ずつ配分する予算を盛り込み、通常の学校運営予算とは別に予算を配分することで学校において感染症対策の充実をはかり、子供たちが安心して学校生活が送れるよう支援してまいります。
3月は新年度の予算案を議論する市議会定例会が開かれていますので、不定期になりますが、議会の話題を取り上げます。