実業家・渋沢栄一の生涯を描くNHK大河ドラマ「青天を衝け」が盛り上がってきました。
視聴率も健闘しているようです。渋沢の出身地は深谷市血洗島は群馬県伊勢崎市と接し、ドラマのせりふも上州弁とそっくり。というか、同じです。
国の役人時代には世界遺産・富岡製糸場の建設にも深くかかわりました。渋沢に親しみを感じる群馬の人は多いのではないでしょうか。
高崎城を襲撃して本拠地にと計画
本日4月25日放送の第11回タイトルは「横濱焼き討ち計画」。
尊皇攘夷実現のため、尾高惇忠、渋沢らは横浜の外国人居留地の焼き討ちを企てるのですが、最初の襲撃地として計画するのが高崎城です。
群馬県民としては、ちょっと複雑な気持ちはありますが、ドラマに「高崎」の言葉が出てくるのは、正直ちょっとうれしい。
史実では計画自体未遂に終わるのですが、なぜ高崎を狙ったのか。
ドラマで吉沢亮さん演じる栄一はこう語ります。
「岡部の陣屋では小さすぎるからな。ここから七里の松平右京亮(まつだいらうきょうのすけ)、八万二千石の高崎城を襲撃し、城を制圧して、武器弾薬を奪い、そこを本拠地に決起するんだ」
地元・岡部藩の陣屋より高崎城を襲撃した方がインパクトが大きく、大量の武器弾薬が手に入ると考えたことがわかります。
「青天を衝け」ロケ地は安中
このドラマは群馬県安中市がロケ地。渋沢自身が群馬とゆかりの深い人物であり、ドラマ自体も群馬で撮影されていることからも、渋沢人気にあやかって群馬をアピールできないかと思います。
自虐的でもいいから、渋沢に襲撃されそうになった高崎としてPRすれば、歴史好きの人が足を運ぶかもしれません。
また、渋沢は2024年度には新紙幣の肖像になることが発表されています。
今後も注目が集まる渋沢と群馬のゆかりを周知することで、地域活性化や地域経済の振興につなげられたらと思いました。
来週の「青天を衝け」第12回は「栄一の旅立ち」。また、「高崎城」のせりふが出てくるのではないでしょうか。緊迫した場面になりそうなので、次回も楽しみです。