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②休み時間に手軽に読める! 前橋市長選公開討論会 「教育・子育て」「福祉」編 @新前橋

任期満了に伴う前橋市長選(2月9日等開票)が2日告示されました。出馬表明していた5人に加え、元みどり市議の海老根篤氏が立候補し、過去最多の6人が出馬する激戦となりました。市長選に先立ち、新前橋で開かれた公開討論会(1月15日)の模様をテキストで紹介していますが、今回は「教育・子育て」「福祉」についての議論。パネリストは共産党推薦の元前橋市議、店橋世津子氏、元県議の岩上憲司氏、元衆院議員の佐田玄一郎氏、現職の山本龍氏、元前橋市議の中島資浩氏の5人です。

討論会序盤の「自己紹介」「4年間で最も実現したい政策」はこちらになります。

①休み時間に手軽に読める! 前橋市長選公開討論会 「自己紹介」「4年間で最も実現したい政策」 @新前橋

司会 教育、子育てに関する政策についてです。新前橋を中心とする利根西地域は若い世代を中心に人口が増加傾向にあります。前橋東地区は2006年以降、約2400人人口が増えています。ここでは各立候補予定者に2分発表していただきます。その後、1回30秒の発言権が2回あります。補足しても、質問をしても構いません。それでは2分間の発表です。

山本 本当に東地区は子どもたちが増えて、本当にうれしく思っています。やっぱり子育ては一生懸命応援しなくてはいけないと思います。済生会前橋病院に病児病後児保育所があるのをご存知でしょうか。朝起きて、子どもが熱を出して、「困ったなあ。会社休まなくちゃ」という必要がないように、病児病後児を預けられる施設を済生会につくってあります。東地区では600人ぐらいの学童保育の定員をつくっておりますので、ほとんどの子どもが今6年生まで、お父さんやお母さんの仕事帰りを待てる。学童保育で仲間と遊びながら待てる。そういう環境にもなっています。ただ(3歳)未満児保育、ちょっと足りないですよね。そこを頑張っていきたいと思っています。さあ、教育も真剣に取り組まなくちゃ。一番僕がやりたいことは何よりも学校の教師と子どもが見つめ合える時間をつくること。30人学級を目標に動きながら、たくさんの補助教員の方を配置して、いじめや不登校、虐待のケアの部隊がすぐ何かあったときに直行できるような、いじめられっ子も、いじめっ子もともにカウンセリングができるような体制がやっとできたところです。学校の教師が、担任が自分の子どもと向き合って、あざがついてれば虐待かなと。そういう気づきをつくるためにも、教師と子どもたちが触れ合える、その時間を担保すること、つくっていくことが一番大切なことだろうと思っています。合わせて公約では、高校生の医療費無料化も挑戦することとなりました。以上です。

佐田 教育というのは非常に重要なことであります。東京、埼玉から企業誘致をすれば、若い人がどんどん前橋になだれ込んでくる。そういう人が前橋に住んで良かった。前橋は本当に子どもを育てるのに最高な場所だと思えるような政策をやっていかなければいけない。もちろん財源も考えています。0歳、1歳、2歳(の保育料は)、今は所得制限がありますけれども、全部これは無料にしても大丈夫だと思っています。また、給食費も全面無料化、これは絶対に所得制限をしてはいけません。子どもさん方が本当にのびのびと生活できるようにすれば、必ず少子化対策にもなります。給食費の全面無料化はすぐにでも断行したいと思っています。また、学童保育のお話もありますけれども、先生方が心を込めてできるようにしていかなければいけない。そして、先生方の負担をできるだけ少なくしてやっていかなければいけない。いろいろ考えておりますれども、先生方のクラブ活動もありますが、本当の意味で子どもと接し、素晴らしい教育ができるようにしていきたい。前橋に住んで本当に子育てが良かったと、外から来た人も思えるような前橋市をつくっていきたいと思っております。

中島 教育に関する施策では、少人数学級の推進、トイレの洋式化、特別教室へのエアコンの設置等、教育環境の向上に取り組みます。また、この4月より小学校における英語教育が本格化をいたします。この機会を捉えて、ネイティブスピーカー、外国人指導助手を増やすなど、英語教育の強化に取り組みます。さらに現在、前橋市の学校給食は給食センター方式を採用していますが、順次各学校で作る自校方式への転換を図り、食育や地産地消の推進につなげます。子育て支援制度では、3歳未満児、病児病後児、学童保育の充実に取り組みます。実は10日の朝、娘が9度2分の熱があるので、迎えに来るように連絡がありました。私も家内も対応できず、私の母が迎えに行き、その日は父と義理の母が世話をしてくれました。近くに祖父母がいない場合はどうするのでしょうか。私は市としてしっかりと子育て支援の責任を果たします。また、街中再開発事業の中で子育て支援施設を併設し、相談業務などワンストップの子育て支援総合窓口を設けます。私は働く女性を応援するために子育て支援の充実に取り組みます。

店橋 先日、東公民館の北側にあるふれあい公園で、子どもさんと親御さんたちがとっても楽しそうに遊んでいる姿を見て、ぜひこういった光景を市内のどこでも見られるように、子どもたちが安心してのびのび、この前橋で生まれ、育てられるまちづくりを進めていきたいと思っています。思い切った子育て応援をして、子どもの学ぶ環境をつくっていきたいんです。今は第3子だけですけれども、学校給食費の完全無料化をして、保育の無償化から外れている給食費を無料にしていきたいと思います。18歳までの国保の均等割の廃止と18歳までの医療費の無料化、小中学校の30人学級や市独自の返済不要の奨学金制度などをぜひ創設したいと思っています。前橋の財政規模は1440億円で、高崎市と並んで県内トップクラスです。一般財源の黒字分は財政調整基金として62億円、積み立てられておりますから、こうした予算はぜひ子育て、安心の前橋にするために使っていきたいと思います。今、県内11の自治体が学校給食費無料化を行っていますけれども、これは前橋市では14億円、市の財政の1%。そして、子どもが貧困が広がったり、先生が多忙化しています。不登校やいじめという事態も広がっておりますから、先生がゆとりをもって一人一人に手もかけられるように、今なら教員を142人増やして、8億円で30人学級実現したいと思います。高すぎると悲鳴が上がっている国保税なんですけど、均等割という制度があります。赤ちゃんが1人生まれると3万8700円かかるんです。この均等割をぜひなくしたいと思います。

岩上 私は先ほど申し上げた通り、「暮らしやすい街」、そのためには子育て支援を充実させていかなければならないと思っております。一番に「子育てのまち前橋」、さらには「教育のまち前橋」という形でマニフェストもつくらせていただきました。私はかなり財源は厳しい状況にあろうとかと思っておりますけれども、子育て、幼児教育、一番の入口であるところをまず応援していかなければならない。こんな思いの中で、幼稚園、保育園、認定こども園の副食費の無料化に挑戦をしていきたいと思っております。さらには保育人材、こういった方々にしっかりと仕事をしていただける処遇改善も含めて、サービスする側の人たちもしっかりと応援していかなければ、子育て支援が充実してこないと思っています。そこの充実も図ってまいりたい。さらには、今こどもの交通事故等、通学路の安全安心の確保も重要だと思っているので、こういったことも念頭に置いて、子育て施策をしっかりと取り組んでいきたいと思っています。「教育のまち」という中で、ALT、外国語の指導助手を全校に配置し、日本語は大切でありますけれども、これからの時代、若い子どもたちが生き抜いていくためには、英語も非常に重要と思っているので、そのことに力を入れていきたい。部活も教員の多忙化のなかで、いろいろと部活動にも注目が集まっております。外部指導者を入れて、教員の方々の多忙化、多忙感を解消しながら、子どもたちの教育の充実も図っていきたい。また、子どもたちのレベルアップ、やりたいスポーツを思い切ってやれる環境をつくることも重要だと思っているので、その辺もしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。 

(ここから30秒の発言時間になります)

佐田 先ほどの申し上げた通り、27年間国政に携わってまいりました。一つの例として国土交通省は6兆円の予算のなかの2兆円が交付金です。そういうことを考えた時に(交付金で)浮いたお金を給食費の完全無料化であるとか、福祉の方に充てていきたいと思っております。

中島 東保育所の保護者から3歳未満児保育の実施を強く望む声があり、議会でこの問題を取り上げましたところ、3歳児未満児保育の実施が決まりました。しかし、公立保育所では清里保育所だけがいまだ3歳未満児保育の予定がありません。課題解決に取り組みます。

店橋 先ほどお話した教育子育て施策にかかる費用は前橋の予算の2%程度でできます。やる気だと思います。今、待機児童はいないという形になっていますが、上の子と下の子が違う保育園に入っているような状況も広がっています。重い布団をかかえて、あちこち行くのは大変ですから、保育環境を整えていきたいと思います。

岩上 市立前橋高や前橋工科大学の特色をもっと出していく。こういった考えを持っています。教育レベルが高いまちをつくっていくためにも、市立であるからこそ、さらに特色のある学校づくりを目指していきたいと思っております。

山本 それぞれのパネラーがそれぞれの思いのなかで、いろいろな子どもを応援する政策を考えていることを感じます。私も現職ですから、みんなの思いをとらえて、それらを叶えていけるのか一生懸命考えていかなければと思っています。ともかく財源。財源を生み出すことでみんなの願いを叶えられるような前橋をつくっていきたいと思っております。

中島 現在、学校図書室にはパートの女性がいるのみです。しかし、神奈川県の大和市では、学校図書室に図書館司書を配置することで読書の推進につながったということです。学校図書館に図書館司書を配置し、子どもたちの読解力を養い、心を育てる教育に取り組んでまいります。

店橋 保育士というのは本当に子ども期の、乳幼児期の大事な時期を預かる仕事ですが、本当に賃金が安くて、群馬の最低賃金が835円、どうしても埼玉に保育士が行ってしまう状況があります。前橋で保育の環境を整えていくためには保育士さんに前橋に来てもらわないといけないわけです。保育士や介護職員の確保のためにも賃上げを前橋市として支援したいと思います。

岩上 今、子どもたちが外で遊べる環境が少ない状況のなかで、少年スポーツ等々、みんな努力をしています。そういったところと連携を取りながら、外で元気に遊べる環境をつくる。公園管理が行き届いていないという声も聞いていますので、地域の皆さまにもご協力をいただきながら、たくましい子どもをつくるべく、安心して遊べる環境づくりにも取り組んでいきたいと思っています。

山本 今、店橋パネラーがおっしゃるように保育士不足が深刻です。奨学金によって、保育を学べる若者たちを応援し、保育人材をつくっていく。そういうサイクルをぐるぐる回していくことによって、前橋の保育環境を良くしていける。そういうサイクルをどうにやって回していくか。それをみんなといろんな形でチャレンジしていきたいなと思っています。

佐田 先ほどお話しましたが、0歳、1、2歳の保育料無料化。これだけではなくて、もっときめ細かな配慮をしなければいけないと思っています。例えば、障害があるお子さんはなかなか保育所に入れない。こういう実態がありますから、そういうお一人お一人のきめ細かな保育を考えていかなければならないと思っております。

司会 発言権を全て行使したので、次の設問に参りたいと思います。福祉に関する政策、高齢者支援制度についてです。2050年問題が騒がれているなか、少子高齢化は前橋のみならず、日本国の問題になっています。立候補予定者の方々は高齢者や福祉についてどのように考えているのでしょうか。

店橋 若者と対話をしていますと、年金制度に不安を抱えているということに気がつきます。高齢者施策は若者の将来不安をなくすことにも繋がると思います。社会保障としての国保や介護の負担軽減が必要だと思っています。国保税、介護保険料の引き下げは、国保基金が18億円、介護保険の基金が11億円ありますから、これを活用して値下げをしたいと思います。介護利用料の軽減も必要です。高い介護保険料を年金から天引きされながら、 特養ホームの待機者は今、600人もいらっしゃるんですね。介護度1、2の方を含めると、1000人もの方がお待ちという状況ですから、増設は待ったなしです。群馬では高齢ドライバーの方が事故を起こすことが社会問題になっていますが、前橋ではマイバス、マイタク、デマンドバスなどが活用されていて、もっと便利にする必要があると思っています。 この東地区にはマイバスが走っていますが、清里方面にはそういったバス路線が少なくて、マイバス1路線走らせるのに2000万円で実現できるそうです。これを実現させて、マイタクの時間延長やデマンドバス改善などで車を持たない人も買い物や地域に出て行けるという手段を確保していきたいと思っております。マイナンバーカードはいけません。個人情報の漏洩の危険があります。政府は熱心にやろうとしていますが、個人情報を集約するのが目的ですから、前橋市ではやりません。福祉・子育て、教育施策で暮らしを応援し、家計が温まれば、そのお金は地域に還元されます。福祉施策充実が地域経済を活性化させる決め手だと思っています。

岩上 私は「安心して暮らせるまち 前橋」というものも掲げさせて頂いております。「健康寿命80歳」、こういった目標を掲げさせていただいて、地域のサークル活動、高齢者の居場所を確立するべく努力をしていきたいと思っております。地域によっては高齢者の健康麻雀など、いろんなことに取り組んでいただいております。いろんな層の方々がいろんなところに出てきてくれる、顔を出してきてくれる、こういった環境を作ることが地域のコミュニティーにもつながると思っておりますので、努力をしていきたいと思っています。さらには高齢者の方のご協力をいただくためには、老人クラブの充実も非常に重要だと思っています。しかし、今、いろんな町に行くと、老人クラブ自体の役員の引き受け手がいなくて、町に老人クラブがなくなってしまう。こういった現状も多く出てきております。そういったものにもしっかり支援をしながら、地域の老人クラブ活動が活発化し、地域の皆様方にご協力をいただけるような環境を作る。子供の見守りという形の中で通学路に立っていただいている。しかし、老人クラブがなくなってしまって、そういったことができなくなってしまったというような声も聞くわけでございます。そういったところにしっかりと支援をしながら、末永く老人クラブの皆様が活躍していただける環境を作っていくことは重要だと思っています。さらにはもう一点、福祉関係ではありますけれども、人材不足。このことをしっかりと解決していかなければ、これからサービスを受けたい方々は増えていくわけですから、サービスをして行く側が人手がいなければ、どんな良い政策を取ったとしても、実行できないわけでありますので、そのことはしっかりと念頭において、施策展開を図ってまいりたいと思っております。

山本 店橋先生ありがとうございます。マイタクを褒めていただいて。本当に便利だと思います。ドアトゥードアです。やはり、これからはデマンドバス。バスがどんなに走っていても、バス停まで歩いて行けない高齢者や障害者にとっては、意味のないものです。これからもマイタクという「前橋タクシー」、マイタクをみんなにとってもっともっと利便性を上げていく知恵を絞っていきたいと思います。何人もで乗り合わせていけるような新しい乗り合いのマイタクもつくっていければ、みんなにとってはもっと安く、そしてもっと便利になるんだろうと思います。もう一つはみんなが健康で維持できる社会が必要です。前橋は7年前から皆さんのところに6月頃届いているかと思いますけれども、がん検診の無料カードが届いています。実は去年から全国の中核市以上の大きな都市で、前橋は受診率日本一になりました。みんなが受診をして早期発見、早期治療、そして少しでも元気でいられる。そして、おかげさまでなんと前橋は癌の死因が2%減りました。たった2%ですけれども、それでも後期高齢者の1人当たりの医療費が少しずつ減っている。右肩上がりばかりではないと私も実感しています。ずっと伸びていく医療費、20代30代そして50代から跳ね上がる医療費をみんなが健康管理をすることによってピークをカットすることによって、この医療費を健康予防や介護予防に使っていける。こういうやりくりで、これからも私たちの健康を守っていきたいと思っています。さあ、皆さんも自らの健康(づくり)をよろしくお願いします。

佐田 2025年問題というものがあります。これは2025年になりますと全国5人に1人が後期高齢者になります。前橋は4人に1人が後期高齢者という状況になっていくわけでございます。一番大事なことはやっぱり健康寿命ということでありますから、医療介護の問題を我々はしっかりと考えていかなければなりません。きめ細かい相談のシステムをつくっていかなければいけない。移動手段等もありますけれども、これも非常に重要なことだと思っております。また、コンパクトシティという考え方があります。これは要するに地域と中央をつなぐのではなくて、むしろ中央におきまして、お年を召した方も、そして子供さん方も、老壮青みんなが助け合って生きていく、こういうことであります。先ほど老人会のお話も出ましたけれども、子供会や自治会、 こういう会が一緒になって、助け合いながら地域の活性化を図っていく。それでも、やはり今問題になっている「フレイル」というものがありまして、これは健康と介護状況の中間点でありまして、こういう方々の相談にきめ細かく乗っていかなければいけない。そして鬱になっている方々もいらっしゃるわけです。ですから、医療介護高齢者福祉につきましては本当にワンストップで相談に乗れるようなシステムをつくっていかなければいけないと思っております。

中島 私は誰も見捨てない福祉を追求します。私が市議会議員になる前、今から20年前に、重いハンディを持ったお子さんを持つ親御さんとの出会いがあり、養護学校を卒業した後の行き場の必要性を訴えておりました。私も一緒になって取り組み、お母さん方が自ら法人を立ち上げ、県内初の、重いハンディを持った方々が日中を過ごす通所施設がぬで島にできました。しかし、次なる究極の課題は親亡き後です。ハンディのある方々が親亡き後も安心して、地域で暮らせる障害支援に取り組みます。また、高齢者支援制度では、マイタクやバスを郊外の方も夜間も利用しやすいように利便性の向上を図ります。また、充実した医療環境を生かし、健康医療都市として健康寿命を延ばします。そのためにも働くことは大変効果があると思います。高齢者の社会貢献しながら、生涯活躍できるように、有償ボランティア制度を創設します。さらに、街中再開発の中で、老人センターの中心市街地への設置を行います。私は社会の中で保障されていない、国ではできないことも愛とぬくもりの市政で補います。

(ここから発言時間は30秒になります)

岩上 先ほど申し上げた通り、これからは介護人材をどう確保していくかは本当に重要なんだと思っておりますので、そのことは何より最優先にしっかりと取り組んでいきたいと思っております。さらには、高齢者の方々が安心して暮らしていただけるためには地域コミュニティーのほか、災害への対応で情報をきめ細かくどう通達していくか。こういったシステムをさらに充実させていかないと、なかなか災害が増えてきた世の中で、対応がしきれないと思っているので、行政の役割として、そういったことをやっていきたいと思っております。

山本 中島パネラーがおっしゃるように、障害者を持つ親が亡くなった後、親亡き後というのは本当に心配だなと思います。私たちもいい意見だと思いますので入所施設の管理を研究していきたいと思います。ともあれ、社会の不安は様々ですから、みんなの力を組み合わせて、乗り越えていく、そんな気持ちでおります。

佐田 私は本当にきめ細かい対応をしなければいけないと思っております。そしてまた待機児童ゼロは当然のことではありますけれども、私もこの間お会いしたら、障害があって保育所に入れないという方がいらっしゃいました。保育所に看護師や医師がいないとなかなか難しい。そういうことを考えると人的にも施設的にもしっかりとしたきめ細かい対応をしなければいけない。私はそういうふうに思っております。

中島 東地区では東公民館を中心に、大変活発に様々な市民活動、生涯学習活動が行われています。このことも健康の維持増進には大変効果が高いと思います。東地区のモデルケースを全市に拡大してまいります。

店橋 安心して暮らせるインフラの一つとして、団地があると思うんですけれども、前橋では今5000戸の団地を、みなさんの財産として運用しておりますけれども、今1000戸も開いているんですね。本当にもったいない話です。今一人でも入れるようになりましたから、若い人も入るチャンスなんです。若い人もこれまで住み続けてこられた方も一緒になって団地のコミュニティーを新しくつくっていく。そのためにも適正に修繕を行うことが必要だと思っています。空き家の解消をしていきたいと思っています。

山本 団地の空き家はもったいないと僕も思います。今回グループホームに貸し出したり、あるいは保証人なしでも、それなりの評価ができる人には貸したり、いろんなことに今取り組んでいるところです。これからは障害者がマイタクに乗って授産施設に通えるような仕組みづくり、これもいっぱい進めています。

佐田 今、空き家の話が出ましたけれども、これからも営繕等につきましても、やはりこれは補助金が出るわけでありますから、しっかりとした対応をとって、そして幅広にですね、国の予算も取りながら、レストランにしたり、そして介護施設にしたり、皆さん方と相談しながら、やっていきたいと思っております。

中島 中央公民館では、生涯学習事業として「明寿大学」が行われています。現在大変人気が高まっておりまして、抽選でもれる方も多数いるということであります。明寿大学は健康の維持増進のみならず、中心市街地の活性化にも活かせると考えておりますので、事業の拡大を図ってまいります。

店橋 元気21に子供の図書館があるんですけれども、図書館は中心市街地ではなくて、もっと立地の良い場所、子供でも安心していけるような場所が良いと思います。今、桃井小と合併した中央小が空いていますので、駅からも近いですし、高齢者の皆さんもいつまでもは学んで元気に過ごしていただくためにも、例えば中央小などを図書館に改築していくことも考えてもいいんじゃないかと思います。

岩上 この利根西地区の関係で言えば、一番なのは病院だと思います。済生会病院いろいろと新聞等々で報道もありましたけれども、県議会のなかでもいろいろと議論をさせていただきました。済生会病院が拠点病院という形のなかで、しっかりと根付いていただけるからこそ、この地域の方々が安全安心に暮らせると思っておりますので、そこの支援についてもしっかりと考えていただきながら、済生会病院が利根西でしっかり根付けるように頑張っていきたいと思っております。

 

以上が「教育・子育て」「福祉」の議論になります。次回最終回は「中心市街地以外の商工振興」などの発言を掲載します。

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