任期満了に伴う前橋市議選は2月7日投開票され、38人の当選が決まりました。
内訳は現職32人、新人6人。現職1人が落選したものの、総じて現職が強さを発揮しました。党派別には無所属28人、公明4人、共産4人、立憲主2人。
女性は8人立候補して7人が当選。得票2位(4438票)となった宮崎裕紀子氏をはじめ、女性の上位当選が目立ちました。
心配された投票率は、前回を0.7ポイント下回る42.92%で過去最低となりました。コロナ禍で実施された1月の伊勢崎市長選は30.35%と低調で、市議選も大幅に下がる見方もありました。過去最低なのに変な言い方かもしれませんが、思ったより低くない。前回より2人多い47人が出馬したことに加え、新人が14人と多く選挙戦が活性化した可能性があります。
個人的な感想をいえば、地域票をまとめトップ当選した富士見地区の鈴木俊司氏を筆頭に力のあるベテランが確実に得票する一方、コロナ禍で大規模な集会ができないなか、SNSや動画に力を入れた中堅・若手がしっかりと票を積み上げた印象。地縁・人脈がものをいう地方選挙ではありますが、今回はネットが果たす役割は大きかったのではないでしょうか。
コロナ対策のほかにも、地方都市の抱える課題は多く、新議員の皆さんには、大きなビジョンと斬新な発想、地方の可能性を語り、よりよい前橋をつくってほしいと期待します。