「人生100年時代」。最近よく耳にしますが、100歳まで生きることが珍しかった時代の人が聞いたら、「信じられない」というにちがいありません。
前橋市の広報紙バックナンバーを眺めていたら、「本市初の100歳」という見出しが目に飛び込んできました。
昭和44年10月号で、山田さんという女性が100歳の誕生日を迎え、市長から祝品を贈られたという記事です。
明治3年生まれの山田さんが1ページ目に大きな写真とともに紹介されています。
当時100歳を迎えることががいかに難しかったことが伝わってきました。
いま100歳以上は228人
いま前橋に100歳以上の人は何人いるのでしょうか。
市のホームページによると、2021年6月末現在228人。このうち105歳以上が20人います。
隔世の感がしました。105歳以上が20人というのも驚き。
栄養事情が良くなり、医療は進歩しており、さらに人々の健康意識も高まっています。
今後も寿命が伸びていけば「人生100年」が当たり前になる時代がやってくるかもしれません。
ただ、国立社会保障・人口問題研究所が公表している「日本の将来推計人口」によると、2065年には日本の人口は8,808万人にまで減少。高齢化率は38.4%に達し、国民の約2.6人に1人が65歳以上になると推計しています。
人類が経験したことのない超少子高齢社会に進んでいくなかで、長生きするだけでなく、健康に年をとる大切さを感じます。